
井上尚弥がカルデナスに逆転の8回TKO勝利(写真・山口裕朗)
ストップは早い?正当?「判断は“クソっ”と思った」井上尚弥からダウン奪うも8回TKO負けのカルデナスがレフェリー裁定に“モノ言い”…フルトンも異論で米SNSで物議を醸す
井上はリング上で「みなさん、この試合を見ていただき、殴り合いが好きだと証明できたと思います。凄く楽しかったです」と言い、「非常にタフな相手でした。オッズ的には、かなりの差があったが、相手は必死に倒しにきていた。ボクシングは甘くないと痛感しました」と反省をも口にしていた。
ただカルデナスの大善戦で、リング誌が「年間最高試合候補」とするほどの名勝負となったのも事実。メキシコの記念日「シンコデ・デ・マヨ」のウィークに開催されたビッグマッチは、問題児のライアン・ガルシア(米国)がダウンを奪われ判定負けを喫して、スーパーミドル級の4団体統一王者に返り咲いたサウル”カネロ”アルバレス(メキシコ)もブーイングが起きる精彩を欠いた判定勝利で、井上曰く「しょっばい試合」が続いていた中で、井上が最後にベストの試合を演出した。
「昨日と一昨日と試合の賛否がありますが、僕が一番盛り上げることができたのではないかと思います」と自画自賛。フルトンも「この興行は今週のどの試合よりも良かったね」と評価した。
次戦は、9月14日の日本でのWBA世界同級暫定王者、ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との対戦となる。