
レッドブル重鎮が角田裕毅に「残念ながらプレッシャーが増すとミスを犯してしまう」と苦言…英の超セレブ人気モデルがファン公言の話題も「誰それ?」
F1の強豪レッドブルへ電撃昇格して4戦を終えた角田裕毅(24)に、チームのモータースポーツアドバイザーを務める重鎮、ヘルムート・マルコ氏(82)が苦言を呈した。オーストリアの総合ニュースサイト『oe24』が報じたもので、公式予選3回目(Q3)でラップタイムを伸ばせない角田に「残念ながら、プレッシャーが増すと彼はまだミスを犯してしまう」と厳しい評価を下した。ドライバーズ選手権で11位につけてはいるが、ここまで4戦での最高位がバーレーンGPでの9位入賞。「今季は安泰」との方針が示されているとはいえ、さらなる結果が求められそうだ。
4戦を終えて入賞2回で6ポイント獲得も
レッドブルの重鎮が、角田に苦言を呈した。
オーストリアの総合ニュースサイト『oe24』のインタビューに応じたチームのモータースポーツアドバイザーを務めるマルコ氏が、先のマイアミGP決勝で姉妹チームのレーシングブルズのルーキー、アイザック・ハジャー(20、フランス)を振り切り、10位に入賞した角田のパフォーマンスを問われたときだった。
5秒のタイムペナルティーを加えたタイムで、ハジャーを0秒168差で上回った結果はうれしかったのでは、と向けられたマルコ氏はまずこう答えた。
「その通りだ。ユウキはどんどんよくなっている。彼はマックスのパフォーマンスに迫れる、唯一のチームメイトだと思っている」
4年連続でドライバーズ王者を獲得しているエースドライバー、マックス・フェルスタッペン(27、オランダ)の名前をあげながら角田の奮闘ぶりを称えたマルコ氏は、その上でこんな言葉をつけ加えるのも忘れなかった。
「残念ながら、プレッシャーが増すと彼はまだミスを犯してしまうが」
角田がQ3で残してきた結果に、マルコ氏は満足していなかった。
レッドブル移籍後で初戦となる今季第3戦の日本GPで、角田は2回目(Q2)で敗退し、14番手でスタートした決勝は12位に終わった。その後はバーレーン、サウジアラビア、そしてマイアミGPとすべてQ2を突破しているが、決勝のグリッドを決める大事なQ3ではラップタイムを伸ばせていない。
バーレーンGPはQ2の1分31秒228からQ3では1分31秒303へ落とし、10番手でスタートした決勝は9位だった。サウジアラビアGPもQ2の1分27秒990からQ3では1分28秒204へ落とし、8番グリッドでスタートした決勝では1周目でアルピーヌのピエール・ガスリー(29、フランス)と接触してリタイアした。
直近のマイアミGPでは、Q2の1分26秒959からQ3では1分26秒943とタイムを伸ばした。しかし、ポールポジションを獲得したフェルスタッペンをはじめ、他車が大きくタイムを伸ばしたなかで、Q2の9位からQ3では10位に後退。先述したように、決勝でも10位に入賞するのが精いっぱいだった。
Q3で苦戦を強いられている角田へ、レッドブルの代表を務めるクリスチャン・ホーナー氏(51)も懸念を示していた。英国のF1専門メディア『F1 OVERSTEER』に対して、マイアミGPを前にしてこう語っていた。
「ここ2レースにおいて、ユウキは余裕をもってQ3へ進んでいた。もしも彼がサウジアラビアGP予選のQ3で、Q2と同レベルのタイムを出していたら6番グリッドにつけていた。その意味でも8番グリッドの彼が決勝の1周目で、後続車とのアクシデントに見舞われたのは非常に不運だった。あのクラッシュがなければ、彼はもっと競争力のあるレースを私たちに見せていたはずだ」