• HOME
  • 記事
  • 野球
  • 「ソフトバンクは獲得しないだろう」前田健太がタイガースからウエーバー公示…メジャーは「(FAまで)獲得球団は出てこない」米報道の中で日本復帰の可能性は?
タイガースの前田健太がウエーバー公示された。今後の選択は?(写真・AP/アフロ)
タイガースの前田健太がウエーバー公示された。今後の選択は?(写真・AP/アフロ)

「ソフトバンクは獲得しないだろう」前田健太がタイガースからウエーバー公示…メジャーは「(FAまで)獲得球団は出てこない」米報道の中で日本復帰の可能性は?

 阪神、ダイエー(ソフトバンク)、ヤクルトで先発、抑えとして活躍した評論家の池田親興氏は「日本復帰の可能性は薄いのでは?」との見方をしている。
「前田の経験と投球術は、まだまだやれる可能性を秘めていると思う。ただFAとなり、今季の年俸負担がなくなったとしても、来季以降のオプションを含めた契約でないと前田の代理人サイドは納得しないだろう。そうなると資金力のない球団は二の足を踏むのではないか。資金力がある球団としては、ソフトバンクと巨人になるが、ソフトバンクが強化したいのは、先発よりも、むしろ抑え投手で、あくまでも私の私見だが獲得に乗り出すことはないだろう。巨人も楽天を自由契約になった36歳のマー君に救いの手を差しのべたが、今のところうまくいっていないだけに、続けて前田の獲得に動くとは考えづらい」
 さらにこう続けた。
「チーム事情的には、ヤクルトは先発、中継ぎ共に投手陣のテコ入れをしたいと考えていると思う。45歳の石川も頑張っている。ただフロントの方針として37歳の前田にオファーを出すのかどうかは疑問。そう考えると、もし日本復帰の選択肢が彼にあるのであれば、最も落ち着くのは、古巣の広島への復帰ではないか。過去に黒田が復帰した例もある。チームとして、森や玉村が出てきて先発に困っているわけではないが、長いペナントレースを考えると、1枚でも戦力を加えておきたいだろうし、チームに与える影響力も大きい」
 前田は2016年に広島からポスティングシステムでドジャース入りした際にチームに譲渡金1462万5000ドル(当時のレートで約24億円)をもたらした。その貢献度を考えると、マエケンが、メジャーの他球団への移籍がかなわなかった場合に、最後の最後に広島が救いの手を差し伸べる可能性はゼロではないのかもしれない。また黒田博樹氏がメジャーから電撃復帰して翌年の優勝に貢献した例もある。
前田はメジャー移籍の1年目にドジャースで16勝をマークし、今季がメジャー10年目で、通算68勝56敗を記録している。

関連記事一覧