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レッドブルの角田裕毅が予選Q1で大クラッシュを起こしタイムなしで敗退(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
レッドブルの角田裕毅が予選Q1で大クラッシュを起こしタイムなしで敗退(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「何てことだ!ユウキは大丈夫なのか?」レッドブル角田裕毅が予選Q1でマシンが逆さまになる大クラッシュ…F1公式サイトは「大きなプレッシャーを受けていた」と原因を指摘

 角田にとって、エミリア・ロマーニャ州は昨秋まで約4年間住んだ第2の故郷。さらに昨年のエミリア・ロマーニャGPではQ3へ進み、さらに決勝では7番グリッドでスタートするなど、相性のいいはずのイモラ・サーキットで試練が待っていた。
 角田のマシンは走行不能となり、タイムなしとなった角田はレーシングブルズ時代を含めて今季初のQ1敗退を喫した。18日の決勝は最後尾となる20番グリッドからのスタートとなる。英国のモータースポーツ専門メディア『THE RACE』は、公式予選の結果を受けて、「レッドブルはこれから、明日の決勝でツノダのマシンを間に合わせるために大規模な再構築作業を行う。日本GP前にレッドブルのシニアチームに迎え入れられたツノダは、このクラッシュで初めて大きな後退を余儀なくされた」と報じた。
 角田のクラッシュは今季3度目で、過去2回はレッドブル移籍後で3戦目の4月18日開幕のサウジアラビアGPで喫した。FP2の最終盤に操作ミスから単独で、さらに決勝1周目ではアルピーヌのピエール・ガスリー(29、フランス)と接触し、ともにウォールに激突してリタイアしている。
しかし、3度目のクラッシュが支払う代償が大きくなるおそれがある。
 英国のF1専門メディア『F1OVERSTEER』は、Q1が始まる直前に「アイザック・ハジャーがレッドブルでツノダに取って代わる可能性がある」と題した記事を掲載していた。レーシングブルズのルーキー、アイザック・ハジャー(20、フランス)が角田に代わって昇格する動きがあるとの記事でウィリアムズに所属した1997シーズンに世界王者になった、ジャック・ヴィルヌーヴ氏(54、カナダ)の辛らつなコメントを紹介している。
「もしも僕がツノダだったら、いまごろは心配して眠れないだろう。ツノダがレッドブルにいるのは、ホンダの存在があったからに過ぎない。それを忘れてはいけない。そして昨年末の段階で、若すぎるのではないかと懸念を示していたハジャーはいま、成績を介してレッドブル昇格への準備ができていると示している」
 角田はレッドブルと今季終わりまでの契約を結び、チームの重鎮であるヘルムート・マルコ氏(82)は「1年は安泰」とも発言していた。
だが、同メディアはクリスチャン・ホーナー代表(51)をはじめとするレッドブルの首脳陣が、ヴィルヌーヴ氏の見解を共有していると指摘した上で、今後へ向けた動きをこう予測した。
「ハジャーが進歩を続けて、レーシングブルズでさらに結果を残していけば、角田のレッドブルでの将来、そしてF1での可能性は暗くなる可能性がある。ホンダは来季からレッドブルを離れてアストンマーティンに移籍するが、同チームではすでにフェルナンド・アロンソとランス・ストロールの2人と、2026年シーズンの契約を結んでいる。つまり、来季におけるツノダの選択肢がなくなるかもしれない、ということだ」
 この記事が掲載された直後に、角田は大クラッシュを引き起こした。不用意なミスだけに、与えたイメージは悪いと言わざるを得ない。対照的にQ3へ進出したハジャーは、9番グリッドにつけて3度目の入賞を狙う。さまざまなプレッシャーを抱えながら、角田が最後尾からスタートする決勝は、日本時間の今日18日22時にスタートする。

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