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  • 「井上尚弥さんを超えたい」“モンスターのパンチを最も受けた男”の長男である太田蓮久斗君がジュニアチャンピオンズリーグ開幕戦で戦慄の1ラウンドTKOデビュー!
井上尚弥のトレーナーを務める太田光亮氏の長男の蓮久斗君がJCL大会で1回TKOデビューを飾った
井上尚弥のトレーナーを務める太田光亮氏の長男の蓮久斗君がJCL大会で1回TKOデビューを飾った

「井上尚弥さんを超えたい」“モンスターのパンチを最も受けた男”の長男である太田蓮久斗君がジュニアチャンピオンズリーグ開幕戦で戦慄の1ラウンドTKOデビュー!

 太田蓮久斗君は、現在横浜市立六ッ川中学の1年生。ボクシングを始めたのは、小5の11月。きっかけはやはりモンスターだった。それまで太田トレーナーは、「ボクシングは甘いもんじゃないぞ。やりたいなら、本気で覚悟を決め、その思いがこちらに伝わるまでやらせない」と、あえてジムにも連れていくこともなく、ボクシングはやらせなかった。だが、突然、夜中に、部屋から降りてきて「ボクシングをやりたい」と、直訴したという。
「周りの友達もやっているし、僕も本気でやりたいなと思ったんです。それまでは体操をしていたんですが、その時、井上選手の感動したパフォーマンスの力を急に思い出したんです」
 蓮久斗君が思い出したのは、井上が2019年11月のWBSS決勝でノニト・ドネア(フィリピン)から、ボディでダウンを奪い、判定勝利して大きなトロフィーを掲げた名勝負と呼ばれた世界戦。さいたまスーパーアリーナで蓮久斗君は、その瞬間を目の前で見ていた。小学校低学年の頃から井上にも「やってみたら」と声をかけてもらっていたが、「ボクシングがどういうものか知らずに」興味を抱かなかったが、心身の成長と共に何かが弾けたのだろう。
 太田トレーナーは「やるなら、しっかりと真面目に向き合わないとダメだぞ」と条件をつけた上で「やってみるか」とボクシングを始めることを許したという。
「井上尚弥の影響は受けますよね。小学校に上がる前から、家族でご飯にいったり、家族ぐるみの付き合いをしていましたが、彼にも子供がいて、面倒見がいい。息子を可愛がってくれて、お兄ちゃん的な存在でした。子供へのコミュニケーションがちゃんととれる彼の人間性にのめりこんだみたいなんです。ボクシングには、私生活で味わえない緊張感があります。ボクシングをすることで、人として成長できるのではとも考えました」
 大橋ジムでのジムワークだけでなく、太田トレーナーは自宅でも息子のミットを受けているが、蓮久斗君は、たちまちボクシングの虜になった。食生活にも気を配り、チョコレートなどの菓子類を食べることを自ら禁じるなど自制。ボクサーの心得もできつつある。
「楽しいです。このパンチが当たった!入った!が気持ちよくてクセになりました(笑)。自分の中の何かに火がついて油が注がれた感じです」
 たった1年半でメキメキと成長した。
「僕の武器は、力とパワー。いろんなパンチを打ちますがストレートがいいと思います」
 得意のパンチはTKOにつなげた右のストレートだという。

 

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