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モナコGPのフリー走行2回目で角田裕毅は11番手に甘んじた(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
モナコGPのフリー走行2回目で角田裕毅は11番手に甘んじた(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「すべては僕の責任」レッドブル角田裕毅がモナコGP初日FP2でフェルスタッペンと0.004秒差も11番手に甘んじた理由とは…前戦クラッシュ影響で旧バージョンの部品を使用

 レッドブル側はマシン部品の開発を急いでいるが、連戦の真っ只中とあって間に合わなかった。同メディアはハンデを負った角田のコメントも伝えている。
「次にアップデートされるまで、少し古い仕様のマシンでやり過ごす必要があるかもしれない。すべては僕の責任であり、少なくとも(クラッシュする前と)同じクルマになるには、もう少し時間が必要だと思っている」
 英国のF1専門メディア『PLANETF1.com』は、さらにそのクラッシュ問題を突っ込んで報じた。
「ツノダのクラッシュは、レッドブルに100万ポンド(約1億9300万円)の損害を与えたと理解されている。予算の上限に迫る大きな打撃となったが、ツノダ自身はクラッシュを起こした責任に真正面から向き合っている。エミリア・ロマーニャGPで試したセットアップは、クラッシュする前にツノダのマシンに予想以上の大きな変化を与えた。それを踏まえて、彼は『新しい何かを試すときには少し力を抜いて、楽に構える必要がある。これがあのクラッシュに対する一種の学びだ』と語っている」
 アルファタウリ(現レーシングブルズ)でF1に参戦した2021年以来、角田は昨年まで4度臨んだモナコGPの決勝で、3度も15位以下に終わっている。コースの特徴上、1周3.337kmのコースを78周する決勝での追い抜きが極めて難しく、公式予選ですべてが決まるとされるモナコGPは“天敵コース”と思われてきた。
 しかし米国のモータースポーツ専門メディア『motorsport.com』によると角田に苦手意識はない。
「僕としては、かなり好きなコースだ。特に昨年までの2年間は、非常にいい思い出がある。マックス(・フェルスタッペン)が言うには、非常にでこぼこしたコースを運転するには、レッドブルのマシンは向いていないようだ。それでも、自信をもって臨めば、うまくいけば予選を通過できると思う。前戦と同じアプローチを踏まないように、ゆっくりとペースを上げていきたい」
 2023、24年と連続してQ3へ進出し、さらに昨年は決勝で8位に入賞した実績が角田に好感触を抱かせた。マシンのハンデを負いながらも、FP1の1分13秒232からFP2では1分12秒072へ、ラップタイムを1秒あまり伸ばした。コースへの相性を含めて、角田の自信が問われる公式予選は日本時間24日23時に始まる。

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