
「とても不公平だ」角田裕毅が無線でチームへ“悪態”…モナコGP予選で12番手となりフェルスタッペンと違うマシンのセットへの不満を爆発か…「決勝では格好の標的に」
前日のフリー走行(FP)を終えた段階で、角田はクラッシュに対して「僕の責任」と反省するコメントを残していた。しかし、Q2敗退が決まると言動を一変させた。激高しやすい角田の性格に、先述の『F1OVERSTEER』は「何年もレッドブルのシートを獲得できなかった彼の悪癖が、再び顔をのぞかせようとしている」と厳しく指摘した。
「2021年から姉妹チームでF1に参戦し、好成績を残してきたツノダは、今年の第3戦となる日本GPからようやくレッドブルのシートを獲得した。彼が数年にわたって昇格できなかった理由は、チームがその性格に懸念を抱いていたからだ。改善が見えてきたこともあって昇格へゴーサインが出たが、困難を前にして彼はフラストレーションが忍び寄るのを許している。Q2後に無線を介して悪態をついたツノダは、ヘルムート・マルコから望まない注目を浴びる可能性がある。さらに悪いことに、モナコではレーシングブルズの両ドライバーがQ3進出を果たし、アイザック・ハジャーは6番手で、ツノダと入れ替わったリアム・ローソンは今季最高位の9番手で決勝に臨む」
追い抜くポイントがほとんどないコースの特徴もあり、1周3.337kmの公道コースを78周するモナコGP決勝は、公式予選ですべてが決まるとされる。スタート直後にクラッシュと赤旗中断があった昨年も、再開後は全車がトレイン状態になったまま終了。Q3に進出して8番グリッドを獲得した角田も、そのまま8位に入賞した。
今年の決勝から2度のピットインと、最低でも2種類の異なるタイヤコンパウンド使用が義務づけられ、決勝の展開も変わる可能性もある。しかし、オランダのF1専門メディア『GP BLOG』によれば、3戦連続の入賞がかかる今日25日の決勝へ、12番グリッドの角田は「格好の標的」や「いいカモ」を意味する“sitting duck”を口にしながら、珍しく弱気なコメントを残したという。
「(ルールの変更で)単純な展開にはならないと思うけど、実際にどうなるのかはわからない。ひとつ言えるのは、僕のポジション(12番グリッド)は後続の各マシンに狙われて、まさに『格好の標的』にされることだ。もちろんオーバーテイクを狙うけど、当然ながらリスクがあるし、チャンスは多くないと思っている」
まさかのQ2敗退と、無線を通じて行った悪態で、レッドブル内に不穏な空気が流れ始めた。公式予選での汚名返上を期すモナコGP決勝は、日本時間25日22時に始まる。