
亀田和毅が大善戦も王者のレオに0-2判定負け(写真提供・ボクシングモバイル)
「おまえなんかフェザー級で(一番)弱いわ、と言われた中で…」亀田和毅が前評判を覆す大健闘の0ー2判定負けも世界に届かなかった理由とは…現役続行を宣言「紙一重。ちょっとの工夫」
今回まったく口にしなかった井上尚弥との戦いはまた遠のいた。
その話をふると「今終わったばかり。世界も決まっていない段階で、その話はまず無理じゃないですか」と苦笑いを浮かべ、それ以上を語ろうとしなかった。
ただABEMAの視聴数は、最大180万ビューを超えるなど、亀田がキラーコンテンツであることが再認識され、アンチも含めて注目を集める彼のボクサーとしての商品価値は、下がるどころか、V字回復した。
今回の試合は、レオが契約をしている「ProBOXTV」を通じて全米にも流れ、なぜか中国のテレビ局からもオファーがあり中国でも中継された。亀田のブランド力は世界へも広がった。試合前には、ABEMAの親会社サイバーエージェントの最高責任者である藤田晋氏が、元芸人の島田紳助氏と共に試合前にリングに上がり、和毅へのエールを送るなど、力強いバックアップもある。
会見中には、兄の亀田興毅から和毅に電話が入り「よく頑張った。いい試合だったよ」と励まされた。興毅にも弟に再チャレンジの舞台を作る意思はある。おそらく次戦はノンタイトルの再起戦になるのだろうが、「亀田家最終章」は、「再最終章」へとチャプターが変わって新たな物語が始まることになる。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)