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「井上尚弥に勝てる根拠?3度も逃げたじゃないか」9.14名古屋での対戦契約完了のWBA暫定王者の英大物プロモーターが来日し豪語…「カルデナスよりパンチが強くネリより技術が上だ」

 井上は、アフマダリエフには勝つ前提で、すでに12月に3年30億円の異例契約を結んだ「リヤドシーズン」の本拠地であるサウジアラビアでWBA世界フェザー級王者のニック・ボール(英国)への挑戦を予定。来年5月には東京ドームでWBC世界バンタム級王者、中谷潤人(M.T)とのスーパーマッチまで計画されている。
「先々のプランを言うことはいいことだが、9月は簡単な試合にならない。MJ(アフマダリエフ)が勝つと信じている。今までの相手のようにはならない」
 そうモンスターに警告を発した。
 その自信の根拠は?と質問すると、2つの理由をまくしたてた。
「MJのパンチはカルデナスより強い。ネリよりもテクニックはベター。この階級で言えば、今まで戦った誰より頭もいい、ボクシングスキルも比べものにならない。タパレスには判定で負けたが私は勝ったと思っている。試合中に手を骨折してどうしようもなかったんだ」
 井上からダウンを奪ったカルデナス、昨年5月に対戦した元2階級制覇王者のルイス・ネリ(メキシコ)という2人のファイターと比較し、2023年4月にマーロン・タパレス(フィリピン)に1-2判定で敗れてWBA&IBF世界スーパーバンタム級のベルトを失った試合の採点に改めて異議を口にした。
 アフマダリエフのトレーナーは、カルデナスと同じジョエル・ディアス氏。あのマニー・パッキャオ(フィリピン)に土をつけた元2階級制覇王者のティモシー・ブラッドリー・ジュニア(米国)を育てたことで知られる名トレーナーだ。
 実際、カルデナスに、フィジカルを生かしてブロックを固めたまま、時にはプレスをかけて、井上を前へ引き出した上でカウンターのフックを狙う作戦を徹底してダウンまで奪った。アフマダリエフは、カルデナスと違うサウスポーだが、ずんぐりむっくりの体形で、フィジカルは強くパンチ力と回転力があるため、同じ戦法を取ってくる可能性がある。ハーン氏は、ディアス氏の存在や、モンスターの攻略法までは明かさなかったが、2つ目の理由をこう付け加えた。
「もうひとつの理由は、プロモーターとして、3度も逃げられたと感じている。だからだ」
 WBAが指令した指名試合を井上が受けてこなかった理由として、アフマダリエフの実力を恐れて「逃げてきた」という勝手な思い込みを繰り返した。

 

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