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レッドブル角田裕毅がスペインGP初日のFP2で13番手と出遅れた(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
レッドブル角田裕毅がスペインGP初日のFP2で13番手と出遅れた(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「正直、自分がなぜ遅いのかまったくわからない」角田裕毅がスペインGPのFP2で13番手と出遅れて弱音を漏らす…レッドブルシートの座を脅かす姉妹チームのハジャーは9番手

 F1の今季第9戦、スペインGPが30日にバルセロナのカタルーニャ・サーキットで開幕し、レッドブルの角田裕毅(25)がフリー走行2回目(FP2)で13番手に甘んじた。3番手につけたエースドライバーのマックス・フェルスタッペン(27、オランダ)とのラップ差が、同1回目(FP1)の0秒558から0秒613へと拡大。姉妹チームのレーシングブルズ勢からも遅れた角田は「自分がなぜ遅いのかが、まったくわからない」と初めて弱音を漏らしレッドブル生き残りがかかった移籍後7戦目へ大きな不安を残した。

 3番手のフェルスタッペンとの差は0秒613

 マシンを操る感触は悪くない。ラップタイムもFP1の1分14秒643から、FP2では1分13秒683へ伸ばした。それでも順位は9番手から13番手へ下がった。
 背中を追うフェルスタッペンとの差も、FP1の0秒558からFP2では0秒613へ開いた。姉妹チームのレーシングブルズ勢、アイザック・ハジャー(20、フランス)とリアム・ローソン(23、ニュージーランド)にFP1でもFP2でも遅れを取った。
 英国のモータースポーツ専門メディア『RACEFANS』が伝えた角田のコメントには、レッドブル移籍後7戦目で初めて見せる弱音が刻まれていた。
「これまでのレースの初日に比べて、今日は自分のなかでかなりスムーズに感じられた。実際にFP1からFP2まで明らかに進歩したと思えた。もちろん100%の走りではなかったが、それでもFP2のラップはかなりよかった。しかし、少なくとも僕が期待していた(上位との)差ではなかった。正直、自分がなぜ遅いのかが、まったくわからない」
初日の2度のフリー走行は、各チームのドライバーたちが前戦モナコGPからアップグレードされた、それぞれのマシンのセッティングなどを確認。今日31日の公式予選へ向けて、マシンを仕上げるためのさまざまな情報を入手する作業が優先されるとはいえ、速いドライバーたちは例外なく上位を占める。
 FP2では今季優勝4回と絶好調のマクラーレンのオスカー・ピアストリ(24、豪州)が1番手のタイムをマーク。2位にはドライバーランキング4位のメルセデスのジョージ・ラッセル(28、英国)がつけ、さらに今季2勝のフェルスタッペン、さらにモナコGPを制したマクラーレンのランド・ノリス(24、英国)が続いた。
 つまり、上位勢は角田以上にタイムを伸ばしていた。先述の『RACEFANS』は、袋小路に入りかけている角田のコメントをさらにこう伝えた。
「自分が大きなミスを犯し、それが原因でライバル勢から遅れを取っているのであれば、理由が明確な点で逆に僕を喜ばせるだろう。改善すればいいからだ。しかし、実際には明確なものが何もない。おそらく今夜は、いつもよりも長い夜になると思う。解決策を見つけ出すために最善を尽くすが、正直、本当に難しい」
 角田のコメントを紹介した上で同メディアは、角田の現状を皮肉まじりにこう表現した。
「なぜフェルスタッペンに比べて自分のラップが遅いのか、ツノダは理解できていない。フリー走行で見せたペース不足を説明するのに、彼は途方に暮れている」

 

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