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注目の統一戦!WBC王者の中谷潤人(左)とIBF王者の西田凌佑が共に計量をクリアした(写真・山口裕朗)
注目の統一戦!WBC王者の中谷潤人(左)とIBF王者の西田凌佑が共に計量をクリアした(写真・山口裕朗)

今日統一戦!井上尚弥を狙う中谷潤人に“死角”はあるのか…「サウスポー苦手説」の真偽と西田凌佑サイドが仕掛けたジャッジ構成と採点基準確認のケン制

「中谷選手はサウスポーが苦手なんだと思うんです。タイ人との試合では明らかに序盤の動きはおかしかった。パンチの角度、拳の当たり方、位置、ポジショニングが序盤は、ずれていました。しかもあれだけディフェンスも反応もいい中谷選手がジャブをもらっていた」
 意図的かどうかはわからないが、2020年11月にWBO世界フライ級王者になって以来、世界戦でサウスポーと対戦したのは、昨年10月のペッチ・ソー・チットパッタナ(タイ)との指名試合の1度だけ。その前となると2019年6月にフィリッピ・ルイス・クエルド(フィリピン)戦まで遡らねばならない。チットパッタナは、6ラウンドに沈めたが、序盤は攻めあぐんでいた。
 西田も「左が苦手かどうかはわかりませんが、右が相手の方がいいボクシングをしています」と、中谷がサウスポー同士の対戦を苦手としていることを見抜いていた。
 中谷氏は、「中谷選手は修正能力があるので、サウスポーに戸惑っているうちに一気にたたみかける必要があると思うんです。中谷選手の武器である左ストレート、左のオーバーハンドに相打ちを合わせることでしょう。西田選手はパンチがあるほうではないですが、左にキレと踏み込みはあります。勇気を持って先に当てればダメージを負わせることができます。西田選手にはそれがでkきるハートはありますよ」と指摘した。
 そして、もうひとつの死角が、枝川会長が公開練習で村野会長に逆質問をして論争となった「中谷は打たれ弱いのか?」という点だ。
「中谷選手は、僕と似た体型でボデイは薄くそこが弱い可能性はありますよ。僕がそうでした。西田選手に中間距離の勝負では勝ち目はありません。そこで勝負しているとじり貧になって中盤から後半に仕留められます。遠い距離か、近い距離か、でいえば、近い距離の方がまだチャンスはあります。ロドリゲス戦の時のようなインファイトで、ボディ、特に左ボディを打つべきでしょう。中谷選手は、おそらくアッパーで対抗してきます。西田陣営は、それに対する対策もしているでしょう。その駆け引きがポイントですね。中谷選手は、腕をコンパクトにたたんで打つことができるので至近距離も得意です。ただ手打ちになる傾向があります。もみくちゃの展開に持ち込まれたこともないので、執拗に体を寄せてラフファイトをすればリズムが狂う可能性もあります。綺麗に戦っちゃ駄目です。ロマチェンコが3戦目で世界を獲った試合がそうでした。もし西田選手が勝つとすれば判定しかありません。いかに12ラウンドでそういう自分の時間帯を長く作るかでしょう」

 

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