
「阪神の藤川監督は岡田顧問の言葉に耳を傾けよ!」球界大御所がロッテに逆転負けで7連敗の虎に緊急提言…株主総会では「リーダーの資質がない」との苦言飛ぶ
「岡田が2年かけて作った遺産でこの位置をキープできているのだ。東京では毎回、岡田の解説を聞けないが、やはりさすがの目線でチームを見ている。性格的に岡田の方から、藤川にあれこれ意見をするようなことはないだろうが、顧問という立場にあるのだから、藤川の方からアドバイスを求め、岡田の声に耳を傾けるべきだ。球団が間を取り持ってもいいだろう。藤川は勉強中の監督。経験が豊富で、チームを優勝に導き、こういうチームの状態の時にどう対処すべきかを知っている岡田の知恵にすがればいい。辞めたばかりで岡田はチームの戦力も把握しているのだからな」
岡田顧問は、これまでも、テレビでのゲスト解説を通じてチームに警鐘を鳴らしていた。ブランク明けの湯浅が、「まだいい時に戻っていない」とも発言していた。実際、その後、湯浅は11日の西武戦で、ストッパー起用されたが、踏ん張れず、15日の楽天戦では延長11、12回と、回跨ぎで起用されたが、敗戦投手となり、16日に登録抹消されている。
この日も、テレビ大阪のゲスト解説に呼ばれた岡田顧問はいくつかのヒントを口にしていた。
4三振に終わった佐藤には「塁に出るバッティングをしていたら戻ってくる。ホームランが欲しいと思って打席に立ったら、ずっと悪い」と指摘し、チーム全体に関しては、「きっちりとしたことをやらないと。バントとかで送るとかの積み重ね。奇襲をやるよりもいい。普通にやったら強いんやから」などと意見を口にしていた。
また昨年6月1日のロッテとの交流戦で4連敗中に近本を4番に置いた際のエピソードを交えて「給料の高いのが4番を打ったらいい。流れを変えたいならそれぐらいしてもいいんじゃないか。1点しか取れないなら」と、打順の入れ替え、暗に大山を4番に置くことを提案していた。
大型連敗のストップは、エースが止めるか、4番が打つーのが定石だが、そのエースで止められなかった。今日18日の先発は、今季初先発となった11日の西武戦で8回途中まで無失点と好投した伊藤将と、ロッテは、防御率2.09、3勝3敗の田中晴の顔合わせ。阪神は「普通」の戦いを貫いてトンネルを抜け出すことができるのか。
(文責・駒沢悟/スポーツライター)