
なぜ横浜DeNAバウアーが怖い顔でベンチやコーチに何やら叫び”不穏な空気”を作ったのか…5失点炎上の4連敗で7敗目
だが、そんなベンチの戦略が問題ではないくらいバウアーは悪かった。中5日から、中4日登板が2試合、そして今回が中5日という登板間隔の影響なのか。
元阪神、ダイエー(現ソフトバンク)、ヤクルトで先発、抑えの両方で活躍した評論家の池田親興氏は「疲れは見えた」と分析した。
「ストレートに球威がなく、変化球の曲がりが早いため、簡単に対応されていた。ストレートは155キロが出ていたが丸を押し込むことができず、6回も門脇、オコエで変化球を1球で仕留められた。おそらく自分でもそれがわかっているので、コントロールに気をつけるあまり、そこがボールとなり四球が増えた。球威やキレで大胆に攻めるバウアーの持ち味が見られなかった。中4日の登板が続いている影響なのかもしれない」
ストレートの最速は155キロが出ていたが、空振り率が、約7%しかなかった。9回1失点完投勝利した6日の日ハム戦では約13%たったことから、いかにボールがキレていないかが顕著だ。
池田氏は、「バウアーは責任感を持って中4日、中5日登板を志願しているのだろう。外国人選手は、投げながらコンディションを作るので登板間隔がつまることがイコール、調子が悪くなるわけではない。ただ首脳陣がその意気込みを買って起用したのであれば交代時期の見極めが重要になる」とも指摘した。球威、キレに欠き、細かい制球力にも苦労、5回で90球を超えていたバウアーに2点を追う6回に代打を出さなかった三浦監督の采配には疑問符はつくだろう。
ではバウアーはどうすれば復調できるのか。今後も中4日、中5日で登板させていくべきなのだろうか。池田氏は、「インセンティブとの関係があるのかどうかわからないが、バウアーは次も短い登板間隔で投げたがるだろう。だが、この疲れた状態を見ると、ファームで調整するなど立て直しの時間を作る必要があるのかもしれない。夏場に投手陣がバテてきたときにバウアーはなくてはならない存在。今無理にフル回転させる時期でもないと思う」との意見。
またバウアーが何やら吠えて“不満分子”となるとチームの士気にもかかわる問題。一度登板を飛ばすのか、それともファームでの再調整なのか。なんらかの手段を講じる必要があるだろう。
チームは借金生活に突入。順位は4位に下がった。