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角田裕毅がオーストリアGP決勝のピットで懸命な作業を受けるが最下位に沈む(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
角田裕毅がオーストリアGP決勝のピットで懸命な作業を受けるが最下位に沈む(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「なぜこんなにも遅いのか」角田裕毅がオーストリアGPで最下位の16番手に沈み表情強張る…英メディアは「角田の悲惨なレースの原因を究明する必要がある」と厳しい評価

 ルノーに所属した元F1ドライバーで、角田に対して厳しい指摘を展開してきたジョリオン・パーマー(34、英国)は、現時点でレッドブルが“歪”なチーム構成になっていると解説者を務めるF1公式サイト内で指摘している。
「レッドブルの奇妙な姿がまたもや明白になった。マスター級のエースドライバーがリタイアした瞬間に、チームまでもが最後方の集団に沈んでしまう。2人のドライバーの実力に非常に大きな隔たりがある関係で、レッドブルは何らかの形でエースドライバーを失った瞬間に、修復不能なほど大きな打撃を受けてしまう」
 来季のレッドブルの構想として報じられているのは、まずは不振にあえぐ角田を今季限りで解雇。その上で21ポイントを獲得しているレーシングブルズのルーキー、アイザック・ハジャー(20、フランス)がレッブルへ昇格し、ローソンが残留するレーシングブルズのもうひと枠にチームが大きな期待を寄せる神童アービッド・リンドブラッド(17、英国・スウェーデン)を抜擢する、という衝撃的なものだ。
 実際にレッドブルの申請を受けて、F1参戦に必要なスーパーライセンスが18歳に満たない年齢で、国際自走車連盟(FIA)から特例発行されたリンドブラッドは、次戦の英国GPのフリー走行1回目(FP1)で角田に代わって出走。F1の公式セッションでデビューする計画が進められている。
 ルーキーに経験を積ませるため、今季のレギュレーションに設けられた義務とはいえ、レッドブルはすでに来季へ向けて動き出している。レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ氏(82)は、角田が昇格した際に「今シーズンは安泰」と、シーズン途中の降格がない方針を示していた。だが、親会社のお膝元で、角田が見せた無残なレースは、その“約束”など反故にされても仕方がないほどの内容だった。いよいよシーズン途中の“電撃解雇”の危機が現実味を帯びてきたのかもしれない。

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