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バウアーの2軍落ちが米でも波紋
バウアーの2軍落ちが米でも波紋

「日本での未来は不透明」横浜DeNAバウアーの2軍落ちが米で波紋…エモやんの「ベンチがアホやから」事件を引き合いに出すメディアやメキシコチーム監督からは「戻ってこい!」ラブコールも

 横浜DeNAのトレバー・バウアー(34)が28日の巨人戦で5失点と炎上し4連敗したことを受けて29日に登録抹消された。その2軍落ちが米国でも大きな波紋を広げている。SNSでは様々な意見が飛び交い、降板後に大原慎司チーフ投手コーチ(40)に激しい口調で何やらまくしたてた様子をクローズアップして「日本での未来は不透明」と報じるメディアも。また昨季までプレーしたメキシコリーグのメキシコシティ・レッドデビルズのロレンツォ・バンディ監督(65)は「戻って来い!」と異例のメッセージを送った。バウアーは果たして復調できるのか。

 米SNSでも波紋広がる

 バウアーの2軍落ちが全米で波紋を広げた。SNSでの話題を取り上げることが多い米スポーツサイト「スポーツキーダ」は、「バウアーは2021年のドジャースでのプレーが最後で2年以上メジャーで投げていないのにニュースで取り上げられ続けている」として、こんな刺激的なタイトルを取った記事を掲載した。
「『彼が野球界からいなくなるのが待ちきれない』…MLBファンはベイスターズがバウアーを登録抹消した件について反応を示す。バウアーがチーム内でトラブルを起こしたとの噂を受けての声だ」
 バウアーは28日の巨人戦で6回一死満塁からオコエに走者一掃のタイムリー三塁打を浴びて5失点で降板したが、ベンチに戻った際に大原チーフ投手コーチに何やら激しい口調でまくし立てた後にロッカーに下がった。
 その出来事が米国では「トラブル」として拡散した様子で、同サイトも「元サイ・ヤング投手は、昨年メキシコリーグで成功してNPBに復帰したが、彼の復帰は計画通りに進まず、ベテラン投手はマウンド上でスランプに陥った。彼の苦悩は、大原投手コーチとの(トラブルの)噂で2軍に落とされたと報じられた後に悪化した」と紹介。
 SNSのこんな声を紹介した。
「(2軍落ちは)彼のせいじゃないよね、笑。でも彼が野球界からいなくなるのが待ち遠しい」「NPBのチームは、元MLBサイ・ヤング賞投手にもかかわらず、現在リーグワーストの防御率を記録している彼のわがままな態度に我慢する必要はないと考えているのだろう」
「人々は彼にメジャーリーグで投げて欲しいと願っている」
「『バウアーと契約しろ、彼はエースだ!!』と主張する人々にとって、またしても悪い日だ。死球を多く出すリーグでも結果を出せないんだ」
「これらのコメントはまだ彼がメジャーリーグのチームを助けることができると純粋に思っている人々がいるということ」
 バウアーが熱望するメジャー復帰に関する賛否両論が、また今回の2軍落ちで、悪い意味で再燃したようだ。
 日本では、有名なエモやんの事件を引き合いに出して今回の2軍落ちを衝撃的に報じたメディアまであった。米スポーツサイト「エッセンシャリースポーツ」だ。同サイトは降板後のバウアーと大原チーフ投手コーチのベンチ内での様子を説明した上で、その行為が日本の野球界では問題になることを指摘した。
「この公の場での噴火は、日本では非常に大きな問題だ。監督を軽視することは日本の野球文化において最悪の犯罪の一つである。例えば1981年に阪神タイガースの江本孟紀が『ベンチがアホやから野球ができへん』と口にして彼のキャリアは一夜にして終わった。彼は34歳で強制引退を余儀なくされた。この歴史的な現実は、このような行動がいかに致命的で深刻であると考えられているかを示している。バウアーの日本での未来は今どう見ても不透明に見える」
 阪神時代のエモやんは、1981年8月26日の甲子園でのヤクルト戦で、中西太監督に途中交代を命じられ、有名なセリフで首脳陣を批判。結局、これが引き金となりそのシーズン限りで現役を引退した。

 

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