
「意外だ!」不振続くレッドブル角田裕毅が来季F1新規参入キャデラックのドライバー候補に浮上…海外メディア報道
苦戦が続くレッドブルの角田裕毅(25)が、来季からF1に新規参戦するキャデラックのドライバー候補に浮上した。オランダのF1専門メディア『RacingNews365』が報じたもの。前レッドブルのセルジオ・ペレス(35、メキシコ)やメルセデスのリザーブドライバーのバルテリ・ボッタス(35、フィンランド)らと共に「候補者リストに入った」という。今季限りのレッドブル解雇の可能性が報じられている角田にとって来季以降もF1に生き残るチャンスだ。
次戦の英国GPでキャデラックの幹部が複数のドライバー候補者と交渉
今季限りのレッドブル解雇の可能性を複数の海外メディアに報じられるなど、不振が続き、崖っぷちの角田に意外な希望の光が生まれた。来季から11番目のチームとして、F1への新規参戦が決まっているキャデラック。注目を集める米国チームのドライバー候補の一人に角田が浮上していると、オランダのF1専門メディア『RacingNews365』が報じたのだ。
「レッドブルのドライバーが意外にもキャデラックのドライバーリストに追加された。ドライバーラインナップ候補の評価を進めているキャデラックは、レッドブルの来季シートを巡る不確実性に注目してきた。そのなかで、来季からホンダがワークスエンジンパートナーとして参加するアストンマーティンとの関係が完全に冷え込んだ角田が、ここにきてキャデラックの候補として浮上している」
角田を支援してきたホンダが、来季からレッドブルではなくアストンマーティンへパワーユニットを供給する。これに伴って角田も、アストンマーティンへ移籍するのでは、と見られていたなかで、同チームは昨季の段階でフェルナンド・アロンソ(43、スペイン)に続いて、ランス・ストロール(26、カナダ)との契約も延長した。
同メディアは、「この状況で角田がアストンマーティン入りすれば、リザーブドライバーのポジションを受け入れたことになり、レースシートから自発的に降りなければならなかった」として、角田がリザーブドライバーを拒否するのでは?という情報をつかんだキャデラックが、ドライバー構想を練り直したとしている。
「来季に11番目のチームとしてF1へ加わる、キャデラックの2つのレースシートへの関心がさらに強まっている状況で、米国チームが経験豊富なドライバーだけを好むのか、それとも若いドライバーとの組み合わせを好むのかはまだ不明だ。次戦の英国GPはキャデラックのプロジェクトにとっても重要なレースとなり、舞台となるシルバーストーンへ幹部が渡り、複数のドライバー候補者との交渉が設定されている」
キャデラックは昨季までレッドブルのセカンドドライバーを務め、GPで6回優勝したペレスとすでに接触している。昨季限りで、キック・ザウバーを退団し、今季はメルセデスのリザーブドライバーを務めるGP優勝10回のボタッスは、キャデラックのロードカーの隣にいる自身の動画をSNSへ投稿してさまざまな憶測を呼んだ。
英国のスポーツ専門放送局『sky sports』によると、キャデラックの代表を務めるグレアム・ロードン氏は、そのボッタスの動画に対して「彼がキャデラックの車を買ったと示しているだけだ」と一蹴したという。