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不振が続くレッドブルの角田裕毅が来季から新規参入のキャデラックのドライバー候補に(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
不振が続くレッドブルの角田裕毅が来季から新規参入のキャデラックのドライバー候補に(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「意外だ!」不振続くレッドブル角田裕毅が来季F1新規参入キャデラックのドライバー候補に浮上…海外メディア報道

 ただロードン氏は、注目されるドライバーの候補についてはこう言及している。
「F1の経験が豊富なベテランもいれば、F2で頭角を現してきた若手もいる。これまでの主な焦点は、私たちのマシンを製作する作業だった。同時に私たちは数多くのドライバーたちと話し合いを進めている。ドライバーの選択に関しては、さまざまなスキルが混在している状況を、私たちは非常に幸運だと受け止めている。次のシルバーストーンを終えても私たちから発表できるものは何もないだろう。発表までにもう少し時間を費やす状況を、見守ってほしいとしかいまは言えない」
 英国のモータースポーツ専門メディア『THE RACE』もロードン氏のコメントをこう伝えた。
「私たちはドライバー市場に誰がいるかを知っているが、実際にまだ何も決まっていない。チームの準備を整えるためにやるべき作業がたくさんあり、買い手市場の傾向が非常に強い状況も考えれば、最終的な選定を急ぐ必要はないと考えている。しかし、レース初年度の新しいチームは、経験豊富なドライバーから大きな恩恵を受けるだろう、といった意見に対しては非常に興味深い議論がある」
 キック・ザウバーを買収し、来季からF1に参戦するアウディは、ニコ・ヒュルケンベルグ(37、ドイツ)とガブリエル・ボルトレート(20、ブラジル)のドライバー体制を継続させる。ベテランと若手の組み合わせがベターだと考えれば、キャデラックのシートのひとつにペレスあるいはボッタスが抜擢されるのが自然の流れなのかもしれない。
 またキャデラックは同時にアルピーヌのジャック・ドゥーハン(22、豪州)やF2のジャック・クロフォード(20、米国)、前キック・ザウバーの周冠宇(26、中国)らとも交渉しているという。候補が角田に絞られたわけではないが、25歳という若さと100戦以上のレース経験は稀有な存在となる。
 だが、レッドブルでの不振を脱出しなければその可能性も消えてしまうかもしれない。
 角田は先のオーストリアGPでは完走した16台中最下位。公式予選では1回目(Q1)で敗退と、5戦続けて3回目(Q3)にすら進めず、4戦連続で入賞を逃し、ポイントを獲得できなかった。4日に開幕する英国GP後の中断期間中に途中解雇の可能性さえ噂される中で、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務める重鎮、ヘルムート・マルコ氏(82)は、「今交代させてもまったく意味がない」と明言した。雑音を封じるための発言なのか、それとも「今シーズンは安泰」との方針が守られるのか、真意は不明だが、英国のモータースポーツ専門メディア『CRASH.net』は角田の今後をこう伝えた。
「レッドブルにおける未来がすぐに脅かされる可能性は今のところないかもしれないが、来季もレッドブルに残留する可能性は極めて低い。それどころか、F1における角田のキャリアは宙ぶらりんの状態にあり、残念ながら来季もこの世界にいるとは考えにくい。それほどオーストリアGP決勝で、彼は最悪の一日を過ごした」
 角田は英国GPから自身の評価を取り戻す戦いにも挑んでいくことになる。

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