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6月の“打撃不振”と二刀流復活の相関関係を米メディアが問題視(写真:ZUMA Press/アフロ)
6月の“打撃不振”と二刀流復活の相関関係を米メディアが問題視(写真:ZUMA Press/アフロ)

「ドジャースは大谷翔平の二刀流解禁という不必要なリスクを犯して“錆びつき”の兆候が」米メディアが6月打率.265に終わった“打撃不振”と3試合登板の「相関関係」を問題視

 ドジャースの大谷翔平(30)の6月の打撃“不振”が問題となっている。6月の打率が今季の月間打率ではワーストとなる.265だったため、米スポーツサイト「ファンサイデッド」が「ドジャースは不必要な二刀流解禁のリスクを犯した、打撃の数字低下と投手復帰に相関関係がある」と問題視した。大谷は6月16日のパドレス戦からイニング数と球数を制限して投手に復帰して、二刀流を解禁したが、打撃へのその影響を危惧しており起用法の見直しを提言した。

「才能ある選手の打撃成績低下が心配だ」

 29本で、ナ・リーグの本塁打ダービーを独走し、OPS1.021もリーグ1位で、打率.2875、打点54が同13位につけている大谷だが、6月の数字は、3、4、5月や過去の6月の数字と比べるとやや低迷した。データーを列記すると、3月は打率.286、2本塁打、2打点、2盗塁、出塁率.464、OPS1.083 、4月は 打率.287、5本塁打、8打点、7盗塁、出塁率.374、OPS.917 、5月は 打率.309、15本塁打、27打点、2盗塁、出塁率.398、OPS1.180 。そして問題の6月は打率.265、7本塁打、17打点、0盗塁 、出塁率.372、OPS.931だった。6月の打率、出塁率、OPSは今季では月間ワーストである。
 また昨年の6月の成績は26試合で打率.293、12本塁打、24打点、3盗塁、OPS1.110だった。
 米スポーツサイト「ファンサイデッド」は、「ドジャースは大谷と二刀流選手として契約したが、錆びつきの兆しが見え始めている。ドジャースは大谷の投手起用(二刀流解禁)という不必要なリスクを犯した」と問題視した。
 同サイトは、6月16日のパドレス戦から投手復帰して二刀流を解禁、6月で3試合、4イニングの“リハビリ登板”を行ったことと、6月の月間打撃成績の低迷に、「直接的な相関関係がある。これはでっち上げているわけではない」という見方をしている。
 大谷はライブBPを行った後にクールダウンして、続けて公式戦にDHで出場する調整法の肉体的な負担が大きいことを訴え、チームと相談の上、リハビリを兼ねて、リアル二刀流を解禁するという異例の調整法に乗り出した。同サイトは「大谷は6月にマウンドに復帰して以来、3試合に先発し、わずか4イニングを投げて防御率2.25と見事なパフォーマンスを見せている」とした上で、今回の二刀流解禁の決断をこう批判した。
「ドジャースは大谷の登板を(予定より)遅らせたが、この夏の時期の比較的無意味な試合で彼が投げることには、良いことよりも、悪いことの方が多いという議論がある。もし大谷に登板させるのであれば、デーブ・ロバーツ監督は、シーズン後半まで温存する方が適していた」
 さらに「大谷に怪我はないが、疲労が現れ始めているという兆候がいくつかある。6月だけでも、彼の打撃成績は大幅に下がった。もし大谷が地球上の他の選手だったら、これらの数字は問題にはならない。彼は単に平均以上のMLBプレーヤーに退化しているだけだ。しかし、大谷であることを考えると、6月の打率.265、出塁率.372、長打率.559は、注目に値する。ドジャースは大谷のわずかな打撃の落ち込みを認識していることは間違いないだろう。彼のOPSはリーグ平均を大きく上回っていて、悪い月でもオールスター級の選手だ。しかし、シーズンが進むにつれて、これほど才能ある選手の打撃成績が下がっていくのを見るのは心配だ」と続けた。

 

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