
角田裕毅が英国GPフリー走行2回目で17歳“神童”リンドブラッドにフェルスタッペンとのタイム差で遅れを取って15番手に沈むも「前戦よりいいスタート地点にいる」と強気姿勢崩さず
実際、角田はオーストリアGPのFP2で7番手、FP3では9番手のタイムをマークしていた。さらにFP2ではフェルスタッペンとの差を0秒394まで縮めていたが、英国GPのFP2では速さが影を潜めてしまった。
角田を取り巻く状況は厳しい。
オランダのF1専門メディア『GP BLOG』は、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表(51)のインタビューを掲載。姉妹チームのレーシングブルズを含めた来季のドライバーラインナップ構想にホーナー代表は次のように言及した。
「私たちの最優先事項は、今現在のドライバー陣のなかから最適な人材を探すことだ。レーシングブルズではルーキーのアイザック(・ハジャー)が良い仕事をしているし、リアム(・ローソン)も調子を上げてきた。裕毅に関しては今季が終わるまでの間に、彼がレッドブルのマシンに乗るに値するドライバーであることを証明する必要がある。同時にチームのプール内にいる人材以外にも私たちは常にオープンな方針を示してきたし、近年はプール外からも人材を採用してきた。来季にベストのラインナップを編成する上で必要だと感じれば、再びプール外へ求めることも躊躇しない」
フェルスタッペンのメルセデス移籍が取り沙汰されているレッドブルは、来季のラインナップが、決まっていない数少ないチームのひとつだ。そうした状況で、英国のモータースポーツ専門メディア『TOTALーMOTORSPORT.COM』は、レッドブルへの昇格を望むアイザック・ハジャー(20、フランス)のコメントを伝えている。
「4年前に契約を結んだときに誓った目標は、レッドブルに到達することだった。それは今も変わっていないが、僕はまだまだ学ぶべきことがたくさんある。その意味でも、今いる場所に留まるほうが理にかなっていると思う」
今季はレーシングブルズに留まりたい、とする意向をハジャーは明かした。同時に角田をはじめとするレッドブルの歴代セカンドドライバーを悩ませてきた、フェルスタッペン仕様の難解なマシンには、今から興味を示している。
「間違いなく面白いと思う。自分は好奇心が旺盛だし、もちろん運転してみたい」