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雨の英国GP決勝でレッドブルの角田裕毅は2戦連続で最下位に沈む(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
雨の英国GP決勝でレッドブルの角田裕毅は2戦連続で最下位に沈む(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「なぜか僕だけが極端に遅く頭が混乱」角田裕毅が雨の英国GP決勝で2戦連続の屈辱の最下位に沈み困惑…海外メディアは「改善の兆しが見えない」と激辛評価

 Q3で貫禄のポールポジションを獲得した絶対的エース、マックス・フェルスタッペン(27、オランダ)も21周目でまさかのスピン。この間に10番手へ下がった順位を5番手へ回復させるのが精いっぱいだった。
 ノリスに続いてオスカー・ピアストリ(24、豪州)が2番手でチェッカーを受けたマクラーレン勢に大差をつけられる完敗。そのなかでも2戦連続で最下位となり、第10戦のカナダGPから、3戦連続でペナルティを科されている角田の評価は急落した。
 オランダのF1専門メディア『RacingNews365』は「角田はレース中にペナルティを科される挫折とともに、レッドブルにおける悲惨な状況にまたもや耐えなければいけなくなった。ベアマンとの接触は、ここ数戦で見せていた日本人ドライバーの悲惨な走りに拍車をかける状況を招いた」と厳しく報じた。
 同じくオランダのF1専門メディア『GP BLOG』も次のように厳しい見解だった。
「レッドブルで角田が苦しんできたスティントには、まったくと言っていいほど改善の兆しが見えない。ペナルティを科された瞬間に、彼が臨んでいた決勝は台無しになった。同時にレッドブルが目の当たりにしてきた悪夢がさらに深刻度を増した」
 不振から抜け出す兆しが見えない角田に対しては、すでに今季限りでのレッドブル解雇の可能性が複数の海外メディアによって報道されている。来季は姉妹チームのレーシングブルズで結果を残してきたルーキー、アイザック・ハジャー(20、フランス)がレッドブルへ昇格。レーシングブルズには、リアム・ローソン(23、ニュージーランド)が残留し、さらに空いたシートにはF1スーパーライセンスが特例で発行されたばかりの神童、アービッド・リンドブラッド(17、英国)が抜擢されて結果として角田が弾き出される――という衝撃的なものだった。
 さらには現状のまま状態が上向かなければ、25日に開幕するベルギーGPまで期間が空く、この“夏休み”中の電撃解雇もあると報じたメディアもあった。チームのモータースポーツアドバイザーを務める重鎮、ヘルムート・マルコ氏(82)は、「今交代させてもまったく意味がない」と途中解雇の可能性を否定していたが、連続最下位の悪夢で、そのコメントの信頼性も薄まった。もう救いのなくなった角田の去就に何かが起きるのか。英国GPの惨敗と共に角田にとって激動の“夏休み”がスタートすることになった。

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