
裏目に出たツインズの大谷翔平への申告敬遠策が物議…敵将は「5年か10年に一度の判断」と説明もセオリー無視の作戦に敗戦投手ジャックスは「賛同できなかった」と監督に造反?!
だが、この裏目に出たバルデッリ監督の大谷への申告敬遠策を巡ってSNSでは「セオリーを無視するからこういうことになる」「それほど大谷が凄いということだろう」「次がルイーズなら賢明な判断」などと物議を醸した。
前出の「ミネソタ・スター・トリュビューン」によると、バルデッリ監督は、試合後、裏目に出た作戦を後悔していなかった。
「試合に勝つために戦い、決断を下すことを恐れなかった」
MLB公式サイトによるとデーブ・ロバーツ監督も、敵将が選択した大谷の申告敬遠策を「それは正しい決断だった。たまたまうまくいかなかっただけだ」と支持して、それが裏目に出たことに同情した。
だが、同紙によると、ジャックスはこの監督に判断に懐疑的だったことを明かして“造反”ともとれるコメントを発した。
「(大谷選手への申告敬遠について)そこまで賛同はできなかった。監督の判断だが、あの場面で簡単に同点の走者を塁に出すことは好きじゃないんだ」
これも投手心理。大谷とは過去2打席対戦してノーヒットの1奪三振だった。
だが、バルデッリ監督がその申告敬遠策を取らざるを得ない状況に追い込んだのが、大谷の止まらないバットだった。
1回の第1打席にクリス・パダックの甘いカーブを左中間スタンドに運んだ。
5試合連続の37号ソロ。ドジャースでは1950年のロイ・カンパネラ、2001年のショーン・グリーン、2010年のマット・ケンプ、2014年から2015年に跨いだエイドリアン・ゴンザレス、そして2019年のマックス・マンシーに続く史上7人目の快挙だった。それでも大谷は、NHKの試合後インタビューで「(パダックは)素晴らしいピッチャーで最初は打線も打ちあぐんでいた。その中で先制点を取れたのはよかったが、2打席以降、ちょっと思い通りの打席が送れなかったのでそこは反省点」とコメントした。
また5本中、4本が逆方向で1本がバックスクリーン。
ただ大谷は打球方向は意識していないという。
「打球方向はあまり関係ない。いい角度で上がれば、引っ張っても流しても関係ない。(打球方向は)あまり気にせず、自分の打ちたい球をしっかりスイングしていくことだけを考えていきたい」
メジャーの連続試合本塁打記録は、デール・ロング(1956年)、ドン・マッティングリー(1987年)、ケン・グリフィー・ジュニア(1993年)が樹立した8試合である。
大谷は明日25日(日本時間26日)からの敵地でのレッドソックス戦で偉業に挑むことになる。