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広島の新井監督の無死満塁での代打野間が物議(写真・黒田史夫)
広島の新井監督の無死満塁での代打野間が物議(写真・黒田史夫)

「広島はこんなに負けるチームじゃない」広島が首位阪神に0-1敗戦の泥沼6連敗で4年ぶり2桁借金の5位…無死満塁で左腕大竹への「代打野間」が物議も球界大御所が喝!

 野間は対左腕の打率が.273で、対右腕の.254よりもいい。27日の巨人戦では、大勢から代打でタイムリー三塁打を放つなど、新井監督の中での代打順列は一番上お切り札ではある。ただ岡田顧問が指摘したようにプロ野球の世界は、結果が出なければ、それは采配ミスだ。
 これで5月17日に、この日と同じ床田―大竹のマッチアップで敗れて以来、対阪神に9連敗。しかも、天敵の大竹に今季4戦4敗。通算でも1勝13敗とカモにされている。ヤクルトで監督を務める前に広島でコーチ経験があり、カープへの愛着がある広岡氏は、「広島はこんなにも負けるチームじゃない」と檄を飛ばした。
「先発は森下、床田、大瀬良の3人と揃い、絶対的な守護神はいないが中継ぎに人がいないわけではない。だが、持ち味であるはずの機動力が使えなくなっている。同じ相手に何度もやられるのは、監督を含めたベンチワークに問題があるからだ。しっかりしろ!と言いたい。新井はもっとリーダーシップを発揮すべし」
 大竹は、85キロのスローカーブで末包をレフトフライに打ち取るなど、ボールの緩急だけでなく、クイックや途中で足を止めてみたりと、フォームの緩急を加える“七変化”と、超絶コントロールで広島打線を翻弄した。
 中19日と空いて、この日の調子は決して良かったわけではない。しかし、小園、坂倉の3、5番はノーヒット。小園は、右方向へのゴロが2つ、坂倉もセカンドゴロが2つで、明らかに「打球を引っ張る」罠にかかった。左打者が、大竹の緩急攻略として逆方向へおっつける打撃を徹底できていなかった。
 つまりチームとしての意思を統一ができておらず、打線全体の大竹対策が見えなかったことに広岡氏は疑問を投げかけたのである。
 7月に入って2度目の6連敗で、借金は2桁となり、4位の中日とは、1.5ゲーム差、3位の横浜DeNAとは3ゲーム差となった。まだ2位以下の4チームは混戦だが、クライマックスシリーズ出場圏内に食い込む可能性も、このままBクラスで終わる可能性もある。
 今日のマッチアップは広島が、防御率2.93、4勝5敗の大瀬良で、阪神が防御率2.10、8勝3敗の村上。虎のエース村上は、オールスターで登板した関係で、カード頭ではなく第2戦の先発に回ってきた。今季広島は、村上にも1勝2敗と分が悪いが、ベテランの大瀬良に連敗ストップの大役を任せる。ここが正念場だ。
(文責・駒沢悟/スポーツライター)

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