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ドジャースのキム・ヘソンが故障者リスト入り(写真:ZUMA Press/アフロ)
ドジャースのキム・ヘソンが故障者リスト入り(写真:ZUMA Press/アフロ)

「ドジャースは代わりの選手に期待を寄せている」韓国メディアが「チームのために怪我を隠してプレーしていた」キム・ヘソンの負傷者リスト入りに不快感

「5月に実施された1回目の模擬投票で、35人の投票者から1位票をひとつも得られなかったキム・ヘソンが、今回は3人から1位票を獲得している。セカンドだけでなくショートやセンターも守れ、盗塁死もゼロと攻守走で存在感を発揮し続けている彼は、新人王争いで十分に逆転を狙える位置にいる」
 しかし、7月に入って数字が下降線をたどり始める。特にオールスター戦明けの10試合では26打数4安打の打率.154に低迷。現地時間23日のツインズ戦から同25日のレッドソックス戦にかけて2試合で6打席連続三振を喫するなど、10試合で12個を数えた三振数の合計「42」は、ついに安打数と並んでしまった。
 別の韓国メディア『MK Sports』は、キムが左肩に炎症を起こしている原因が「滑液包炎」だとした上で、次のように報じている。
「滑液包炎とは関節を取り囲み、関節の動きによる骨同士の摩擦を軽減する役割の粘液液包が炎症を起こし、激しい痛みを引き起こす症状を指す。そしてキムは最近、左肩の痛みを我慢し、さらに隠しながらプレーしてきた。ムーキー・ベッツは個人的な事情で一時的にチームを離れ、さらにトミー・エドマンが右足首の負傷を再発させるなど、他のメンバーの事情で無理をしてでも出場しなければならなかった。そのなかでキムはスイングするたびに痛みで顔をしかめ、速いボールにはほとんど対応できなくなっていた」
 エンリケ・ヘルナンデス内野手(33)が長くIL入りしているドジャース打線では、内外野を守れるマックス・マンシー(34)がILからようやくマイナーで実戦復帰。ムーキー・ベッツ内野手(32)が家族の事情で欠場した25日のレッドソックス戦でキムはすべて空振りで4打席連続三振を喫し、さらにレッドソックス3連戦中にはエドマンも古傷の右足首を痛め、エドマンかキムのどちらかをIL入りさせる決断に迫られていた。
 ロサンゼルスへ戻ったキムは今後、痛む患部への注射療法に切り替えて完治を目指す。そのなかで試合の前後に電気刺激療法を受けるなど、必死に試合出場を続けてきたキムのIL入りを、同メディアはチーム事情の犠牲になったと暗に指摘したわけだ。
 開幕前のマイナー降格時を皮切りにメジャー昇格後も打率1割台のマイケル・コンフォート外野手(32)の先発が続く選手起用に対して、韓国メディアは「キムが冷遇されている」と度々ドジャースを批判してきた。初めて名を連ねたILに対しても、最短となる8月9日を巡って、状況次第では再び騒動が起こるかもしれない。

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