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日本球界を代表する大御所が広陵の暴力事案にモノ申す
日本球界を代表する大御所が広陵の暴力事案にモノ申す

またSNSでの告発後?!…広陵と高野連が“新たな事案”で第三者委員会を設置していたことを明かす…3-1勝利で1回戦突破も旭川志峯の一部選手が「握手拒否」でSNSが炎上?!

 第107回全国高校野球選手権大会の3日目(7日・甲子園)に暴力事案で厳重注意処分を受けていたことで注目を集めている広陵が登場して旭川志峯を3―1で下し初戦を突破した。しがし、試合後の整列挨拶後に、旭川志峯の一部の選手が握手をせずに列を離れ、また別の事案がSNSの実名告発によって発覚し、高野連と広陵が第三者委員会を立ち上げて調査を行っていることを発表したことで、再びSNSが大炎上する異例の事態となっている。

 「勇気ある意思表示」との声も

 渦中の広陵が1回戦を突破した。エースの堀田昂佑が3安打10奪三振の力投で1失点完投。打っては1-1で迎えた6回に一死一、三塁から4番の草島絃太のレフトへの犠飛で勝ち越し、7回にも足を絡めて一死一、三塁のチャンスから白髪零士の打球がレフトを襲い、背走した熊野瑠威にジャンピングキャッチされるも、犠飛となり1点を追加して3-1のスコアで逃げ切った。
 だが異例の事態が試合後に起きた。両チームがホームベースを挟んで行う整列挨拶で一礼した後に旭川志峯のメンバーのうち3人が、対面の広陵の選手と握手をして健闘を称え合う儀式を行わずに自軍のベンチへと引き上げたのだ。何も握手やエール交換は義務ではない。悔しさが先に立ったのか、忘れていたのか、理由はわからないが、SNSでは、今大会に入って、暴力事案がSNSの告発によって発覚して出場辞退に関して論争が起きた広陵へのメッセージとしての「握手拒否」と受け取られ賛否が飛び交った。
「スポーツマンシップに欠ける」「握手拒否はあかん」の声がある一方で「賛否はありますが、私は旭川の選手を支持します」「今回の事件に強い嫌悪感を持っていると思う」「スポーツマンシップに欠けていると思うけど対戦相手がそれ以上に欠けてるのでセーフ」「広陵高校のやった事は許せないという勇気ある意思表示だと思う」などの支持する意見も多かった。
 ただ試合後の握手はあくまでも自発的行為で強制されるものではなく、過去にもしなかった球児も少なくない。
 だが、試合後にさらにSNSで論争を巻き起こす新事実が発覚した。
 高野連が別の事案を訴える元部員からの情報提供があり、広陵が第三者委員会を立ち上げて調整中であることを発表。広陵側も第三者委員会の設置に至った経緯を説明した。令和6年3月に元部員から令和5年に暴力、暴言を受けたとの被害の申告を受け、関係者から聴取を行い、事実関係の調査を実施したが「指摘された事項は確認できなかった」。だが、元部員が令和7年2月に広島高野連と日本高野連に情報提供を行ったため、再度、部員全員及び職員から聴取を行い事実関係の調査を実施したが「指摘された事項は確認できなかった」という。
 その後、元部員の保護者が第三者委員会の設置を要望したため、6月に文部科学省の定めるガイドラインに従って、「本校及び関係者と利害関係のない調査委員のみで構成された」第三者委員会を設置し、現在調査を進めているという。
 ただ、これらの発表はまたまた“後手”を踏んだ形だ。実は、6日深夜にこの元部員の保護者と思われる人物がSNSで実名告白。選手10人と、指導者5人の具体的な名前をあげて、性的暴行や熱湯や冷水を浴びせられる行為を受け、「先生による暴力行為も見た」と明かし、すでに警察暑に被害届を提出し、学校では第三者委員会による調査がスタートしている事実を伝えていたのだ。
 広陵も高野連も、この別の事案が問題となっていたことも第三者委員会が設置されたことも明らかにしてこなかった。
 高野連は第三者委員会の報告を受けて対応を検討する方針だという。

 

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