
「大谷でさえ批判は免れない」「敗戦の責任を41号を放った翔平に負わせるのは酷だ」ロバーツ監督の2つの“大谷批判”が全米で波紋
「走塁のミスはあったものの、日曜日の敗戦の責任を大谷に負わせるのは酷だ。彼は、この日(1回の第1打席で)41号本塁打を放ち、ナショナルリーグの本塁打争いでトップに並んだほか、もう1本のヒットと2四球を記録しているのだ」
大谷は1回にラウアーのカットボールを泳ぎながらもライトスタンドに運んだ。今季11度目の先頭打者アーチは、同点の41号でフィリーズのシュワバーに並んだ。
接戦を演じたのは大谷のバットからだった。その大谷を責めるのはお門違いではとの真っ当な意見だ。
同誌はさらに「ロバーツ監督が大谷の走塁での積極性が裏目に出たことに苛立ちを見せたのは、この試合全体に対する彼の心境を象徴していたのかもしれない」と、ロバーツ監督が大谷を批判した理由を分析した。
「ドジャーズはリードを広げるチャンスが何度もあったが、16残塁で得点圏では10打数1安打に終わった。さらに不調のドジャースの救援陣は8回にトライネンがブゲレーロJr.とバーガーに連続本塁打を浴びリードを失った」と説明。
「本当に悔しい。今日の試合は絶対に負けるはずがないと思っていたから。何度も相手を追い詰めた。それなのに勝てなかったことがとても悔しいんだ」というロバーツ監督のコメントを紹介している。
また米「ニューズウィーク」は、「ドジャースのロバーツ監督が大谷の責任を指摘、懸念が高まる」との見出しを取り、「ドジャースは地区優勝争いでのリードを失いつつあり、日曜日にブルージェイズに敗れた試合は、転機となり得る出来事だった」との見方を示した。
同誌は「この敗戦はあまりにも悔しく、普段は二刀流スターの大谷に対しての批判を口にしないロバーツ監督が珍しくその責任を指摘するほどだった」と、2つの場面と、ロバーツ監督の叱責コメントを紹介。
「ロバーツ監督は、多くのスター選手をまとめ上げ、緊張感と忍耐のバランスを保ちながら公の場でコメントする手腕で広く称賛されてきた。しかし、大谷という史上屈指の人気と才能を誇る選手への率直な批判は、監督にとっても極めて珍しいことだった。今回のドジャースの敗戦は、ロバーツ監督にとって明らかに大きな苛立ちを伴うものでありチームにとって転機となる可能性がある」との見解を記した。
今日11日(日本時間12日)のエンゼルス戦にはエースで今季10勝の山本由伸投手が先発。13日(同14日)には大谷が先発予定。負けられない戦いが続く。