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ドジャースとカブスが早くもロッテ佐々木朗希の獲得準備に入った(写真・AP/アフロ)
ドジャースとカブスが早くもロッテ佐々木朗希の獲得準備に入った(写真・AP/アフロ)

ドジャースとカブスが早くも“越年闘争”ロッテ佐々木朗希の獲得準備?!

 メジャーリーグの国際フリーエージェント選手との契約交渉が15日(日本時間16日)から解禁されているが、19選手と契約を結んだドジャースがボーナスプール額を抑えていることが明らかになり、複数のメディアが、今オフの千葉ロッテ佐々木朗希(22)の獲得に向けての準備だと報じた。またシカゴのスポーツサイトは、横浜DeNAからポスティングした今永昇太(30)と契約したカブスが、鈴木誠也(29)と2人の日本人プレーヤーを揃えた背景には、佐々木獲得のための日本ルート確保という狙いがあるとも伝えた。佐々木はプロ4年目で初めて契約更改で越年している。

 ド軍は佐々木の契約の備えボーナスプールの金額を抑えている

 大谷翔平と山本由伸を手に入れたドジャースが、次なる“大物”佐々木獲りへ向けての準備に入った。
 労使協定により16歳以上25歳未満で、プロ経験が6年に満たない選手との契約には、国際FAルールが適用され、球団ごとにボーナスプール枠が475万ドル(約7億円)から575万ドル(約8億5000万円)と定められており、それ以上の契約金を支払うことができない。
 ロスの地元紙であるオレンジカウンティレジスターによると、ドジャースは海外FAの解禁初日に19選手と契約したが、「ボーナスプールの上限までの相当額が使われずに残された模様だ」という。今回のドジャースのボーナスプール枠の上限は、492万5000ドル(約7億2800万円)。
 同紙は「ドジャースは2024年のシーズン後にポスティングでMLBに移籍できるよう所属チームの千葉ロッテ・マリーンズに願望を伝えた日本人右腕の佐々木朗希の獲得を狙っている。だが、2018年の大谷翔平のように、まだ22歳の佐々木はすぐにでも日本を離れるのであれば、この限られた上限額の中でしか契約することができないだろう」と記した。
 佐々木とロッテとの契約更改は年内に合意に至らずに越年した。
 今オフのポスティングによるメジャー移籍の確約をもらうことが争点であると推測されていて、パドレスのダルビッシュ有が「ロッテファンの方々は署名活動をして」と呼びかけるなどの波紋を広げているが、同メディアは、佐々木が球団にメジャー移籍の希望を伝えたと断定的に報じた上で、ドジャースが、早くもこのオフの獲得準備に入ったと報じた。
 ただ同紙が指摘したようにまだ今季5年目で22歳の佐々木には、国際FAルールが適用され、契約金は抑えられ、山本が契約した12年3億2500万ドル(約481億円)のような大型契約を結ぶことはできない。
 ドジャースと10年7億ドル(約1036億円)で契約した大谷翔平も2017年12月にエンゼルスと契約した際には、まだ23歳で日ハムで5年しかプレーしていなかったため、この国際FAルールが適用され、契約金は、わずか231万5000ドル(当時・約2億6620万円)に抑えられ、しかもマイナー契約だった。
 ドジャース専門サイトのドジャーブルーも、ドジャースの国際FA選手との契約について触れ、「ドジャースは佐々木朗希の獲得に向けて金額を抑えているのか」と報じた。
「彼らは、この市場でアグレッシブに動くとは見られていない。それはドジャースが、2024年の国際FA契約期間の終わり近く(12月15日まで)にポスティングされることになるかもしれない佐々木のため、ボーナスプール枠に多くの金額を残しておこうとしていると広く信じられているためだ。ドジャースは大谷や山本由伸と同じように、日本のパシフィックリーグの千葉ロッテ・マリーンズで投球する佐々木の調査で早くから(獲得へ向けての)その基盤を作り上げてきた」
 こちらもドジャースが佐々木獲りへの準備に入ったという見立てをした。

 

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