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WBOアジアパシフィックスーパーフライ級王座に挑んだ白石聖が脱水症状で救急搬送(写真・山口裕朗)
WBOアジアパシフィックスーパーフライ級王座に挑んだ白石聖が脱水症状で救急搬送(写真・山口裕朗)

井岡一翔も後輩を心配…リング事故を受けて厳戒体制の後楽園で12回戦から10回戦に短縮されたWBO地域王座戦で敗れた白石聖が脱水症で救急搬送されて緊急入院…大事には至らなかったが…

 この日、JBCと、日本プロボクシング協会が緊急事故防止委員会を開き、WBC&IBF世界バンタム級王者の中谷潤人(M.T)が提言していたプロテスト受験時、試合後のMRI検査の導入、前日計量から当日10%以上増量しているボクサーへの強制的な転級、日本タイトル戦及び挑戦者決定戦にのみ採用されていた30日前、2週間前の事前計量の全試合への導入、体内の水分量をチェックするハイドレーションテスト、体調管理アプリ「ボックスメッド」の採用、救急車両を常駐するための購入プランなどの指針を確認した。また実験的にデータを集めるため、特殊や検査装置を用いて脳内の水分量までわかる体組成検査、MRI検査の試合前後での実施も検討された。
 事故の再発防止には、各ジムの管理が重要になるとの見方も示されている。
 この日のプロモーターである三迫ジムの三迫貴志会長は、「事故を二度と起こさないため、安全を尽くすことの努力を怠ることなく、しっかりと検証して何が良くないのかを考えて改善しなければならない。協会、コミッションと一緒になって対策をしたい」と、ジム内でトレーナーとの緊急ミーティングを開いた。
「夏場の減量には最善の注意を払うように。過剰な水抜きはダメ。体調管理をしっかりしていこう」
 選手にも定例のミーティングで呼びかけたいという。
 防衛に成功した川浦が複雑な心境でリングに上がったことを明かす。
「事故が起きてからタイトルマッチは初めてでラウンドも短くなった。怖いとも思ったが、もうこの道でやると決めて目標である世界チャンプに向かっている。どのスポーツでもリスクはある。難しいですが、やっている以上は(事故が起きる危険性は)頭に置いてやっている」

 

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