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横浜が延長11回に県岐阜商にサヨナラ負け。マウンド上で奥村頼人は号泣した(写真・スポーツ報知/アフロ)
横浜が延長11回に県岐阜商にサヨナラ負け。マウンド上で奥村頼人は号泣した(写真・スポーツ報知/アフロ)

なぜ県岐阜商と横浜の8強の戦いは高校野球史に残る名勝負となったのか…ノムさんの元右腕が激賞した横浜二塁手の「プロでもできないプレー」と県岐阜商の「隙を見逃さない粘りと集中力」

 創部100周年の年に16年ぶりのベスト4進出を決めた藤井監督は、「本当に力の差があると思っていた。打撃力、守備力、本当に凄く鍛えられているなと感じながらゲームを運んだ。やっぱり簡単には勝てないんだなというところで子供たちがよく粘って逆転してくれた」と、声がうわずり、、「本当に1試合1試合やりながら、ひとりひとりが成長していると感じる。特にピッチャー陣が踏ん張ってくれた。本当に誇らしく思います」と、何度も「本当」という言葉を使った。
 各社の報道によると、敗れた村田監督は「タイブレークで3点を取った10回に長打を打たれたのがすべて。あそこは絶対に守らなければいけないところだった。『走者は関係ない。ひとつひとつアウトを取っていこう』と(3点リードの10回に)送り出したが、うまくいかなかった。監督としての私の責任」と、自らを責めた。
 前出の松井氏は、投打にドラフト候補のタレントを揃え、ここまでわずか1失点だった横浜が県岐阜商に16安打も打たれた背景をこう分析した。
「先発の織田はまだ2年生。ここまで23イニング以上を投げていて明らかに疲労があった。怪我の影響なのか、今大会で打者一人にしか投げていなかった奥村に、いきなり76球を投げさせたことにも無理があった。もう最後はボールがきていなかった。県岐阜商の各打者は、難しいボールを捨て、その2人の投手の状況から、必ず1打席には1球はある甘いボールをコンパクトに狙い打ちしてきた。隙を見逃さない粘りと集中力が素晴らしかった」
 県岐阜商は、明日21日の準決勝の第1試合で関東対決を制した日大三と対決する。
 坂口はチームを代表して「勢いはどのチームにも絶対に負けていない。この勢いのまま頂点まで駆け抜けていきたい」と、その先の全国制覇に目標を置いていることを明かしている。

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