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キャデラックの来季ドライバーが決定して角田裕毅の移籍が消滅した(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
キャデラックの来季ドライバーが決定して角田裕毅の移籍が消滅した(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

どうなる?角田裕毅のキャデラック移籍が来季ドライバー決定で完全消滅…元F1ドライバーは新たな移籍先にアルピーヌを示唆

 レッドブルの角田裕毅(25)の来季の移籍先候補のひとつだったキャデラックの2026年のドライバーがセルジオ・ペレス(35、メキシコ)とバルテリ・ボッタス(36、フィンランド)の2人に決定したことを米スポーツ専門局「ESPN」が伝えた。新規参入のキャデラックとは角田の代理人が交渉を行っていたが、有力候補が消滅した。一方で元F1ドライバーのフアン・パブロ・モントーヤ氏(49、コロンビア)はアルピーヌが移籍先となる可能性を予測した。レッドブル残留の線が消えたわけではないが、角田は来季のシートを確保するためにも29日からのオランダGPで結果を残さねばならない。

 ペレスとボタックスのベテラン2人に決定と米報道

 角田にとっては衝撃的なニュースだったのかもしれない。来季の移籍先候補として名があがり、代理人が実際に交渉まで行っていたキャデラックの2026年のドライバーがペレスとボッタスの2人に決まったことをESPNが伝えた。28日から開幕するオランダGP前に正式発表されるという。
 来季から新規参入するキャデラックは、角田ではなく「最も経験豊富なフリーエージェントを選択した」ことになる。
 ペレスは元レッドブルのドライバーで今季はシートを失っていた。ウィリアムズ、メルセデス、アルファロメオに所属し10勝をあげているボッタスも、今季はメルセデスのリザーブドライバーで、ESPNによると、キャデラックは早い段階から、このフリーの2人をターゲットとして絞り込んでいたという。
 キャデラックの来季ドライバーが決定したことで今季限りでレッドブルとの契約が切れる角田の来季の移籍先候補がひとつ消滅したことになる。
 一方で移籍先候補がゼロになったわけではない。ウィリアムズ、マクラーレンで、7度優勝した元F1ドライバーのフアン・パブロ・モントーヤ氏は、角田の移籍先としてアルピーヌをリストアップした。英メディア「GP FANS」が伝えたもので、モントーヤ氏はこう見解を語っている。
「アルピーヌのフランコ・コラピントは今厳しい状況にある。彼はウィリアムズでは本当に良い仕事をしたがミスも多かった。速さは間違いなくあった。ただピエール・ガスリーは非常に優秀だった。今季のコラピントの成績はジャック・ドゥーハンとそう変わらないが、問題はアルピーヌが彼を残したいかどうかだ。もしそうでないなら、誰を起用するのか。コラピントを切って角田裕毅のようなドライバーを連れてくる方がいいのか」
 アルピーヌのレギュラードライバーはガスリーとドゥーハンで現時点ではリザーブドライバーのコラピントが第7戦のエミリア・ロマーニャGPからドゥーハンに代わって起用されている。コラピントとドゥーハンの2人は共にポイントゼロでドライバーズ選手権ランキングで2人が最下位を争っている。
 すでにチームは、後任探しに動き始めており、ESPNによると、キャデラックの来季ドライバーに決まったペレス、ボッタスの2人にオファーをかけたが拒否されたという。
 モントーヤ氏のコメントは、あくまでも見解であり、なんらかの水面下の動きをつかんでの情報ではない。だが、角田がたとえレッドブルに残留できなかったとしても、来季F1に残る可能性がゼロではないことは示唆した。

 

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