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レッドブルが来季の角田裕毅の後任候補として今年5月にインディ500を制したパウロに触手?!(写真・AP/アフロ)
レッドブルが来季の角田裕毅の後任候補として今年5月にインディ500を制したパウロに触手?!(写真・AP/アフロ)

レッドブルが来季の角田裕毅の後任候補としてなんとインディ500覇者のアレックス・パロウと極秘交渉?!米専門誌報道

 レッドブルが不振の角田裕毅(25)に代わる来季の後任候補として今年のインディ500の覇者で通算4度のインディカー王者であるアレックス・パロウ(28、スペイン)と交渉中であることが25日、明らかになった。米専門メディア「IndyStar」が交渉を直接知る情報筋の話として報じたもの。パロウは2023年にマクラーレンのリザーブドライバー経験があり、F1参戦に必要なスーパーライセンスのポイントを保持している。パロウの獲得には現在所属しているチップ・ガナッシ・レーシングへの違約金などが必要で不確定要素も多いが、この水面下の動きが事実だとすればすでにレッドブルは角田を見限り残留契約をしない方針を決めたということなのだろうか。

 2023年にはマクラーレンでリザーブドライバー

 角田にとって衝撃的なニュースだ。レッドブルが来季のセカンドドライバー候補として米インディカーレースのスター、パロウに興味を示して、交渉中であることを米専門メディア「IndyStar」が複数の情報筋の話として報じた。
 レッドブルの来季シートは、エースのマックス・フェルスタッペンの残留が決定。セカンドドライバーについては、5月の日本GPから昇格した角田が、ここまで最高位は、第4戦のバーレーンGPの9位で獲得ポイントは「7」に留まり、モナコGP以降は、7戦連続で入賞及び獲得ポイントがなく、オーストリアGP、英国GPでは完走車中で最下位に沈むなどの大不振。
 クリスチャン・ホーナー代表が電撃解任され、新代表となったローラン・メキース氏が角田を評価しているとされるが、今季限りの退団は避けられない状況となっていて、姉妹チーム、レーシングブルズのルーキー、アイザック・ハジャーの昇格が最有力と見られていた。
 だが、レッドブルがセカンドドライバー候補として白羽の矢を立てたのは、ハジャーではなく、今年5月のインディ500を制するなど、通算4度のインディカー王者であるパロウだった。
 パロウは、F3、F2、スーパーフォーミュラ、SUPER GTを経て2020年からインディカー・シリーズに参戦した。そこで実力を発揮したため、2022年にF1のマクラーレンでテスト参戦。2023年は、インディカーのチップ・ガナッシ・レーシングに所属しながら、日程が重ならないレースに参戦する契約で、マクラーレンのリザーブドライバーとなった。だが、正ドライバーへ昇格できなかったため、パロウが、離脱の意思を示して、複数年契約を結んでいたマクラーレンとの訴訟騒動となり、再びインディカー・シリーズに専念していた。ただF1参戦に必要なスーパーライセンスのポイントは保持しているため、来季からF1参戦は可能だ。
 しかし「IndyStar」によると、パロウは、5月にインディ500で優勝した際、「もうF1からは声がかからなくなった。アメリカでの成功が長く続いたので、今はF1よりも、インディでのレースに勝つこと、栄光を追求することに意識が向いている」とコメントし、再度F1に参戦する意欲が薄れていることを明かしている。
 それでもレッドブルの首脳陣は「再びF1に彼の関心を引き戻せる可能性を模索している」という。
 今夏の初めには、ウィリアムズのチーム代表であるジェームズ・ヴァウルズ氏がアレックス・アルボンのチームメイト候補としてパロウをリストに載せていたことを明かしていた。

 

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