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角田裕毅のオランダGP9位にメキース新代表(右)がチームの責任と助け舟を出す(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
角田裕毅のオランダGP9位にメキース新代表(右)がチームの責任と助け舟を出す(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

角田裕毅のオランダGP9位はレッドブルの責任だった…「誤ったエンジンモードに固定されていた」…来季残留支持派メキース新代表が異例の説明でハジャー昇格説が強まる”逆風”に”助け舟”?!

 来季の去就に注目が集まるレッドブルの角田裕毅(25)は先のオランダGPで9位に終わったが、ローラン・メキース新代表(48)がメカニックのミスで「誤ったエンジンモードで固定されていたこと」が原因だと説明した。オランダの専門メディア「GPブログ」などが伝えたもの。チームのトップが角田に”助け舟”を出すのは極めて異例だ。姉妹チームのレーシング・ブルズのアイザック・ハジャー(20)が初表彰台となる3位に入ったことで来季残留に”逆風”が吹いている角田に対しての”残留支持派”と見られているメキース氏のサポートなのかもしれない。

 ハジャーの3位表彰台で角田の来季残留は風前の灯火

 異例の説明と言っていい。
 電撃解雇されたクリスチャン・ホーナー氏に代わって、姉妹チームのレーシングブルズから昇格して新代表となったメキース氏が、オランダGPで角田が9位に終わった理由について説明した。
 オランダ専門メディア「GPブログ」などが報じたもので、まずは決勝でセーフティーカーの出動タイミングに邪魔をされた「不運」についてこう語った。
「裕毅の最初のセーフティカーのタイミングが少し不運だった。というのもピットに入っていたのは彼とシャルル(・ルクレール)の2台だけで、他が有利なピットストップを得たことで彼は4から5つのポジションを失ってしまった。その前まではアントネッリの前を走っていた。通常のサイクルでいけば、レース終盤には7位前後にいたはずなんだ。彼はちょっと不運だった」
 12番グリッドでスタートした決勝で、角田とマックス・フェルスタッペンのレッドブル勢はスタートからソフトタイヤを選択した。
 降雨が予想されたためだったが、小雨程度しか降らずにその戦略は裏目に出て、角田は20周目でピットイン。ハードタイヤに交換した直後にフェラーリのルイス・ハミルトンがクラッシュして、セーフティカーが出動した影響で、角田は15番手まで順位を下げてしまったのである。
「正直、ペースについて語れることは多くない。だってレースの大半をトラフィックに阻まれていたからね。彼をソフトタイヤでスタートさせて攻めの姿勢を取った。その後は少し早めにピットに入れてハードに替えた」とメキース氏。
 それでも角田は粘り強く順位をあげていくが、フェラーリのシャルル・ルクレールのクラッシュで再びセーフティカーが出動する事態となり53周目以降に今度はマシンのスロットル周辺のトラブルでペースダウンした。メカニックのミスで誤ったエンジンモードに固定されてしまい、パワー不足に陥っていたのが原因だという。
「これはパワーユニットの不具合ではない。そこは誤解しないでもらいたい。最後のピットストップの後に間違ったマップ(エンジンモード)に固定されてしまったんだ。基本的にピットレーンではマップを切り替えるのだが、元に戻さないとそのまま固定されてしまう。それが今回、起きたんだ。つまり彼は最後の区間を非常に扱いにくいスロットルマップで走らざるを得なかったんだ」
 メキース氏は、9位に終わった原因は、角田の責任ではなく、チームにあったと強調したのである。

 

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