
仰天プラン!角田裕毅を来季期限付きでレッドブルに残留させて途中からハジャー昇格…元FIAテクニカル部門責任者の見解
来季の去就に注目が集まるレッドブルの角田裕毅(25)に関して、英国のF1専門メディア『F1 OVERSTEER』が、仰天の残留プランを報じた。まず角田にシーズンの序盤を任せて、開発中の来季マシンの情報を収集させてから、どこかのタイミングで、先のオランダGPで3位表彰台に上った姉妹チーム、レーシングブルズの新人アイザック・ハジャー(20、フランス)を昇格させるというプラン。チームと角田は残りのレースの結果と内容で来季の去就を決定することで合意している。
「このシナリオが非常に高い」
角田の来季去就に関して仰天プランが飛び出した。
オランダGPで自身初の表彰台に立つ快挙を達成したルーキー、ハジャーとの交代論がさらに高まっている状況で、英国のF1専門メディア『F1 OVERSTEER』が、角田を期限限定で残留させ、途中からハジャーを昇格させるという仰天プランを報じた。その見解を示したのは、フェラーリやマクラーレン、アルピーヌでエンジニアやモータースポーツディレクターを歴任し、国際自動車連盟(FIA)ではF1テクニカル部門の責任者も務めた経験を持つマルシン・ブドコウスキー氏(48、ポーランド)だ。
「角田を新世代のマシンのベースラインとして来季も残留させ、マシンが運転しやすいかどうか、マックス(・フェルスタッペン)に近づけるかどうかを確認するのはレッドブルにとって極めて合理的な決断となる。(新代表の)ローラン・メキースと(モータースポーツアドバイザーの)ヘルムート・マルコが実際にそうするかどうかは現時点で不明だが、レッドブルがシーズンの途中に躊躇なくドライバーを変えてきた歴史を決して忘れてはならない。つまり経験豊富でマシンに対するフィードバック能力の高さに定評のある角田で開幕から4、5レースを戦い、新たなマシンに対する有効な情報の数々を得た上でハジャーと交代させるシナリオの可能性が非常に高い」
つまりハジャーを飛躍させるために、角田を“捨て石”的に残留させるというプラン。
しかし、全チームが来季のマシンを開発している状況で、同メディアは、レッドブルに関しても「レギュレーションの変更もあってまったくの未知数であり、今季のマシンより運転しやすくなる保証はない」と断言。その上で「ハジャーの昇格は諸刃の剣となる可能性も強い」とするブドコウスキー氏の見解を付け加えた。
「正直に言えば、シーズン途中での昇格はハジャーにとって最悪のシナリオとなる。なぜならば、新しいチームとマシン、そして新しいエンジニアをはじめとするスタッフたちとともに準備するための時間を、シーズンオフとなる冬の間に一度も得られないからだ。オランダGPで飛び抜けた才能の持ち主だとあらためて証明し、角田の後任にふさわしいと評価を高めたハジャーにとっては、より多くの経験を積むためにもう1年、レーシングブルズで走るのが理にかなっている。しかし、私はレッドブルの歴史を目の当たりにしてきた一人なので、それ(シーズン途中での昇格可能性)を排除するつもりはない」