
「彼には知的にこのチームを率いる能力がない」「解任せよ!」最下位パイレーツに3連敗したドジャースのロバーツ監督の捕手交代の采配ミスにSNSでファンが激怒…本人も失敗を認める
ドジャースが4日(日本時間5日)、敵地でのパイレーツ戦に3-5で敗れて同一カード3連敗を喫して優勝マジックが消滅した。今季のサイヤング賞投手候補で防御率が両リーグ1位の1.98に乗ったポール・スキーンズ(23)に6回2安打無失点に抑え込まれて、大谷翔平(31)も2三振1四球。だが、SNSでファンが「監督を解任せよ」と激怒したのは、デーブ・ロバーツ監督(53)が捕手のダルトン・ラッシング(24)を8回でベンチへ下げた采配。9回の大逆転チャンスにドジャース移籍後初打席となる“守備要員”ベン・ロートベット(27)に打順が回ってきて三振に終わった。
「9回に打順が回ってくるとは思わなかった」と読み間違いを認める
ドジャースが調子に乗れない。
ナ・リーグ中地区最下位のパイレーツ相手にまさかの3連敗。この日は、先発のブレイク・スネルが、5回に4本の長短打を集中されるなど5失点し、防御率を両リーグトップの1.98に乗せた今季のサイヤング賞の最有力候補であるスキーンズに6回を無失点に抑えられた。体調不良で前日の先発を回避していた大谷も、「1番・DH」でスタメン出場したが、スキーンズに2三振1四球と音無しで、この日はノーヒットに終わった。
だが、チームは9回にやっと目を覚まして大逆転へのチャンスを作った。
ムーキー・ベッツの15号で完封を免れ、さらに一死からテオスカー・ヘルナンデス、マイケル・コンフォート、アンディ・パヘスの3連打で1点を加え、4番手のダルリ・モレタを引きずり下ろした。二死となったが、代わったコリン・ホルダーマンからミゲル・ロハスがレフト前へタイムリーを放ち2点差とした。しかし、一発が出れば逆転の二死一、二塁で、途中出場のロートベットが3球三振でゲームセットとなったのである。
ウィル・スミスが前日のゲームでファウルチップを右手甲に当てて欠場。幸い骨には異常はなかったが、今週は出場を見合わせる予定で、急きょ、3Aから呼び寄せられたのが、ロートベット。デッドライントレードでレイズから移籍してきた捕手でドジャースでは初打席。レイズでは、26試合に出場して、打率0割台の守備要員だが、8回からラッシングに代えて起用していたため、もう捕手はベンチに不在で代打を出せなかった。試合後、この采配にSNSで批判が殺到した。
SNSの反応を取り上げることが多い米サイト「スポーツキーダ」は、「ロバーツは救いようがない」というファンのコメントを引用して「ロバーツ監督の奇妙なラッシング交代にドジャースファンが激怒/パイレーツに3連敗」との見出しを取った記事を掲載。「ロバーツは救いようがない。知的にこのチームを率いる能力がない」「今シーズン、負け試合が多すぎて数え切れない」などのファンの声を紹介した。SNSの投稿の中には「解任せよ」などの過激なものもあった。
同サイトによると、ロバーツ監督は、試合後に8回でラッシングを下げた理由と9回にロートベットに打順が巡ってきた展開をこう説明したという。
「ダルトン(ラッシング)の足に負担をかけたくなかった。キャッチャーとして今後も出場することを考えて、1イニング休ませたかったんだ。ただ、9回に打順がまた回ってくるとは予想していなかった」
つまりウイル・スミスが負傷者リストに入らないまでも、今週一杯は、使えないため、ラッシング一人にかかる疲労を考慮しての交代で、9回に打順が巡ってくるとは考えていなかったという。