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角田裕毅がイタリアGPのフリー走行2回目で9番手に食い込む健闘(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
角田裕毅がイタリアGPのフリー走行2回目で9番手に食い込む健闘(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

角田裕毅がイタリアGPのFP2でフェルスタッペンに0秒192差に迫る9番手…躍進理由は「ソフトタイヤのグリップの大幅改善」…来季去就について新代表は「チーム内で議論していない」

 サマーブレイク中に、チームと角田は来季の去就について協議し、残りレースの結果と内容で決定することで合意した。
 その”査定レース”の第1弾のオランダGPで角田は9位入賞を果たしたが、ハジャーがそれを遥かに上回る3位に入ったことで、ハジャー昇格説が飛び交った。すでに昇格が内定していると報じるメディアもあった。
 だが、一方で、英国のF1専門メディア『F1 OVERSTEER』はマルコ氏を含めた「レッドブル内部の考え方に変化が生じている」と指摘。角田の来季残留を大きく後押しする可能性をこう報じていた。
「レッドブルは、長年築いてきたドライバー育成プログラムを、台無しにしてしまったと自覚している。そしてキャリアの終盤に差しかかったマルコにはプログラムをかつての意義あるものに戻そうという強い意欲がある。レッドブルは来季終了後にはフェルスタッペンを失う可能性がある。そのときにハジャーがレッドブルですでに消耗しているような状況は許されない」
 リアム・ローソン(23、ニュージーランド)や角田に象徴されるように、フェルスタッペンのチームメイトとなるレッドブルのセカンドドライバーは、計り知れないほど大きなプレッシャーとも戦わなければならなかった。
来季にハジャーを急いで昇格させれば、過去の苦い歴史が繰り返されるおそれがある。そうした観点に立てば、メキース新代表が、現時点で来季のセカンドシート争いが白紙であることを強調したの納得だ。
 もちろん、角田自身が結果と内容を示していかねば、残留の可能性はないだろう。その意味でもアルファタウリ、RB時代の4年間で一度も3回目(Q3)進出を果たしていないイタリアGPの公式予選の結果が大きなカギを握ってくる。
 アルファタウリ(現・レーシングブルズ)で2021年からF1に参戦した角田は、チームが拠点を置くエミリア=ロマーニャ州ファエンツァに居住。昨年11月からはミラノへ移り、イタリアを第2の故郷と呼んできた。
 イタリアGPが始まる直前には、おすすめのピザ料理店へレッドブルのクルー数十人を招待した。その際の写真を自身のインスタグラムのストーリーに投稿している。角田は中央で笑顔を浮かべていた。第2の故郷でリラックスできている精神状態と、オランダGPからの自信が角田復活へのキーポイント。イタリアGPの公式予選は、日本時間6日23時からスタートする。

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