
「このままずっとマジックが3とか2の状態でいかないかな」阪神の藤川監督は複雑心境を明かすも最短Vは7日…1990年巨人の9月8日を抜き史上最速Vを果たせるか?
藤川監督はその史上最速Vの記録については複雑な心境を抱いているようで、中継局のテレビインタビューでは、こんな話をしていた。
「本音は、このままずっと(マジック)2のままいかないかなと。非常に(今が)幸せな時間。もちろん緊張した中でゲームはスタートしますが、少し早いかな、というのが本音なんです。だけど勝ちたいし相手も本気でくるので立ち向かっていく気持ち。このマジックが3とか2の状態でずっといかないかな、なんて贅沢な悩みはありますけど。また寝て起きたら、今日また戦うぞ、という気持ちに変わっています」
これが偽らざる気持ちだろう。
だが「普通」に戦えば負けないのが今の阪神だ。
藤川監督は、今日6日の先発に6月4日の日ハム戦以来となる門別を指名した。マッチアップするのは、2023年ドラフト1位の常廣。新井監督は、8月24日の中日戦から常廣をローテーに入れている。次世代を担うホープ同士の対決だけに打線の援護がカギを握るだろう。打線の勢いで言えば阪神が上だ。
そしてマジック対象チームとなる横浜DeNAは、現在連勝で売り出し中の竹田を先発に立て、ヤクルトは山野。山野もここ2試合はいずれも2失点でゲームを作っている。8月に8本塁打をマークし、5日も価値ある同点アーチを放った絶好調の横浜DeNAの筒香、一方3戦連発で、怪我から復帰後、34試合で18本塁打という驚異的なペースで量産しているヤクルトの村上の両主砲をいかに抑えるかが、勝敗のポイントになるだろう。それだけに勝利予想は難しい。
今日6日に阪神が勝ち、横浜DeNAが敗れる、あるいは引き分けで、阪神はマジック「1」となり、7日の広島戦で勝つか、引き分けで自力で優勝を決めることができる。
阪神の7日の先発予定は才木で広島が床田。才木は2年前に岡田彰布監督の元で優勝を決めた際にも、その記念すべき9月14日の巨人戦に先発して勝利投手となっている。これも運命。巡り合わせからすれば、まだ才木が2度目の優勝を決める先発投手になっても不思議ではない。
ただ6日の結果次第でマジック対象チームとして7日に再び巨人が復活する可能性があり、その日、巨人はバンテリンドームで中日と、13時30開始のデーゲームを戦い、阪神ー広島戦は、18時開始のナイターのため、巨人が中日に先に敗れて試合前に優勝が決まるケースもなくはない。ちなみに7日の先発予定は巨人が横川で中日が松葉。虎ファンも藤川監督も勝って決めたいのが本音だろう。
大山がヒーローインタビューでこう呼びかけていた。
「まずは明日の試合。明日の試合もチームが一丸となって勝てるように頑張りますので応援をよろしくお願いします」
今日6日の広島戦に負けても横浜DeNAが勝たない限り、7日優勝の可能性は消えない。だが、史上最速Vの確率を高めるためにも門別が先発する今日の試合が重要になる。