• HOME
  • 記事
  • 格闘技
  • それある?井上尚弥9.14名古屋決戦のリザーブファイターはIBF6位のあの日本人サウスポー…アフマダリエフに体重超過など不測の事態が起きた場合にもファンを裏切らないための万全準備
井上尚弥の9.14の名古屋決戦でアフマダリエフに不測の事態が起きた場合のリザーブファイターに指名された前日本同級王者の下町俊貴(写真・山口裕朗)
井上尚弥の9.14の名古屋決戦でアフマダリエフに不測の事態が起きた場合のリザーブファイターに指名された前日本同級王者の下町俊貴(写真・山口裕朗)

それある?井上尚弥9.14名古屋決戦のリザーブファイターはIBF6位のあの日本人サウスポー…アフマダリエフに体重超過など不測の事態が起きた場合にもファンを裏切らないための万全準備

 下町がアフマダリエフの代役として井上と対戦する可能性は極めて低いだろう。ただパンチ力は及ばないが長身、サウスポーというスタイル的には来年5月に予定されている中谷潤人(M.T)に似ているため“仮想中谷”としては面白い存在で、井上はスーパーフライ級王者時代の2016年に河野公平(ワタナベ)と対戦して以来、日本人対決がないため、その点も話題にはなるのかもしれない。井上のリザーブファイターに指名されただけでも栄誉だ。
 大橋会長は、昨年5月の東京ドームでのルイス・ネリ(メキシコ)とのビッグマッチでも、“前科”のあるネリの体重超過に備え、元IBF世界同級王者のT・J・ドヘニー(アイルランド)をリザーブファイターとして用意していた。また対戦を予定していたサム・グッドマン(豪州)、が直前に目をカットして2度“ドタキャン”するなどの不測の事態も経験しているため、井上の試合を心待ちにしているファンを裏切らないため、なおさら「もしもの場合」の準備を怠らなかった。
 9月14日のアンダーカードの第4試合で下町は、韓国王者のリー・ハンソルと対戦するが、もしアフマダリエフに万が一の不測の事態が起きた場合、その試合は中止してリザーブファイターとして井上と対戦することになる。
 井上は10日「過去最強」と認めるアフマダリエフを迎え討つ大橋ジムでのジムワークを打ち上げた。大橋会長によると同ジムの日本ミニマム級ユース王者の北野武郎、アマチュア8冠で井上尚弥にそっくりのスタイルで知られる荒竹一真の2人を相手に4ラウンドのマススパーを行った。
 大橋会長はSNSに練習後の写真を「準備万端」という言葉と共に投稿。そのバキバキに仕上がった肉体がSNSで話題となった。
 井上は自身のXに「大橋ジムでのトレーニングは終了!仕上がったぜい!」とポスト。見守った真吾トレーナーも、「今日もキレキレでした。明日はオフで、あとは、体重調整。もう疲れを抜くだけです」との手応えを口にした
 明日12日の名古屋での公式会見、13日の前日計量を経て、14日に運命のゴングが鳴らされることになる。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

関連記事一覧