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F1は多くのスタッフに支えられているが角田裕毅の不振でボーナス減額の可能性が出てきて不満爆発の危機(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
F1は多くのスタッフに支えられているが角田裕毅の不振でボーナス減額の可能性が出てきて不満爆発の危機(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

残留にまた赤信号?!角田裕毅の不振影響で従業員への年末ボーナス減額の可能性が出てきてレッドブル内で不満爆発の危機

 レッドブルに所属した2021年以降の3年間で5度優勝しているペレスは、ドライバーズランキングでも順に4位、3位、2位につけて2022年のレッドブルのコンストラクターズ王者奪回と2023年の連覇に大きく貢献した。
 しかし昨季は3位に入った第5戦の中国GP以降は表彰台から遠ざかり、最後の5戦では第22戦のラスベガスGPで10位に入賞しただけ。この間の獲得ポイントも、第21戦のサンパウロGPスプリントで獲得した1ポイントを合わせて2にとどまった。ドライバーズランキングで8位に後退したペレスの不振が、マクラーレンにわずか14ポイント差でコンストラクターズ王者を奪われる要因になった。
 レッドブルは第8戦のモナコGP後にペレスとの契約を2026年までさらに2年延長していたが、全レース終了後の12月になって違約金を支払った上で急きょ解雇している。前出の『F1 OVERSTEER』は「ペレスが引き起こした従業員の巨大な損失が、角田によって再現されかねない」と予測した。
「レッドブルの従業員はペレス本人だけでなく、後半戦のペレスの低調なパフォーマンスが年末のボーナスに悪影響を与えると知りながら、彼と新たな契約を結んだ当時のクリスチャン・ホーナー代表にも大きな不満を抱いていた。ペレスは多くのポイントを稼いだ実績でレッドブルでの4年間を生き抜いたが、昨季に関してはチームを去るべき時期に来ていたことが浮き彫りになり、来季は新規参戦チームのキャデラックでF1キャリアの復活を期す。角田には状況を好転させる機会がまだ8戦残されているものの、今季で満了する契約を新たに勝ち取る可否が判断される期限も刻一刻と迫っている」
 角田はサマーブレイク中に来季の去就を残りレースの結果と内容で決定することでチームと合意した。だが、コンストラクターズ王者争いで、浮上することができず、ボーナスの減額という形で従業員の不満が爆発すると、残留に向けて強い逆風が吹くことになるだろう。
 角田の獲得ポイントが伸びなかった前半戦に、チームのモータースポーツアドバイザーを務める重鎮ヘルムート・マルコ氏(82、オーストリア)はコンストラクターズ王者をマクラーレンから奪回する今季の目標を撤回した。 

 しかし、フェラーリやメルセデスの後塵も拝したまま今季を終えるつもりはないともつけ加えている。

 とにかく結果を残すしかない。次戦は19日に開幕するアゼルバイジャンGP。角田は「とにかくポイントを獲得していく。それは今の僕にとって最大の目標だ」と決意を語っている。

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