角田裕毅の来季F1生き残りに光明?!かつてコンビを組んでいたアルピーヌのガスリーがチームに「来季のチームメイトとして角田を獲得して欲しい」と異例の要望!
今季のアルピーヌはガスリーとジャック・ドゥーハン(22、豪州)の2人でスタートした。しかし、ドゥーハンはポイントを獲得できないまま6戦のマイアミGP後にリザーブへ降格。代わりに昇格したフランコ・コラピント(22、アルゼンチン)も10戦を終えて入賞及び獲得ポイントなしが続いている。
アルピーヌの重鎮フラビオ・ブリアトーレ氏(75、フランス)はコラピントを「過大評価していた」と見限り、ガスリーと組む来季のセカンドドライバー選定を進めてきた。その中で「大きな関心を寄せている」と報じられたのが、6月末に行われた今季第11戦のオーストリアGP初日のフリー走行(FP1)で、 マクラーレンのランド・ノリス(25、英国)に代わってF1公式セッションでデビューし、4番手と衝撃的な走りを披露したダンだ。
前出の『F1 OVERSTEER』は先の記事で次のように報じていた。
「マクラーレンのリザーブドライバーを務めるダンが、アルピーヌから大きな関心を寄せられている。ブリアトーレは近日中に行われるアルピーヌのプライベートテストにダンを参加させ、目の前で適正を見極めたいと望んでいる」
そのチームの方針に異議を訴えるかのようにエースのガスリーは角田にラブコールを送ったわけだが、角田はレッドブル移籍後の最高位がバーレーンGPとオランダGPの9位で、第8戦のモナコGPから7戦連続で入賞なしの不振に陥っている。レッドブルは、サマーブレイク中に後半レースの結果と内容で来季の去就を判断することで角田と合意したが、オランダGPが9位、イタリアGPが13位に終わっている。
同メディアはガスリーのラブコールが決して決定的ではないとの見解を示した。
「ガスリーは角田を非常に高く評価しているし、確かにアルファタウリ時代の実績を踏まえれば、来季のアルピーヌはお互いに連携できる経験豊富な2人のドライバーを揃えられる。しかし、最終的な決定権はガスリーではなくアルピーヌの経営陣にある。何よりリストにこそ加えたものの、今季のレッドブルにおける角田のパフォーマンスはブリアトーレを含めた経営陣に大きな感銘を与えていない」
アルピーヌは来季の陣容を決めるデッドラインを11月末に設定している。それまでに行われるレースは6戦。角田が来季もF1に生き残っていくためには、まず19日開幕の次戦アゼルバイジャンGPで結果を残すしかない。

