「井上尚弥が苦労したアフマダリエフはオレなら簡単な相手だ」問題児のカシメロが豪語…モンスターの今後について「ピカソ戦はイージー」「中谷戦はどちらかがKOで勝つ」と予想

「いやオレが狙うのはスーパーバンタム級での4階級制覇だ。（今後の試合で）いいアピールをして1ラウンド、2ラウンドでKOしていけば、井上が興味を持つはず。36歳だがオレは進化を続けている。フィリピンでは、みんなが井上ーカシメロ戦を『やれやれ』と言う。その実現のために頑張りたい」
　そしていつものカシメロ節を炸裂させた。
　井上が勝つボクシングに徹して3－0判定勝利したムロジョン・アフマダリエフ（ウズベキスタン）戦について触れ、「井上は苦労した。オレなら（アフマダリエフは）簡単な相手だ」と豪語したのである。
　井上は、12月27日にサウジアラビアで、ノーランカーの京之介が善戦したことで評価を落としたピカソと対戦するが、「井上にとってイージーファイトだ。早いラウンドでKOで勝つ」と予言した。
　カシメロはその7月のピカソー京之介戦について「ピカソと京之介はどっちも弱い選手。KOシーンもなかった」と批判していた。
　だが、一方で来年5月に東京ドームで予定されている井上―中谷戦については、「いい試合になる。どっちかがKOで勝つ」と、曖昧な回答をした。
「どっちが勝つ？」とさらに突っ込まれると、しばらく熟考したのちに「カシメロが勝つ」と答えをごまかし、暗に中谷に勝つチャンスがあることを示唆した。
　そしてカシメロ自身も今後、中谷をターゲットにすることを明かした。
　もし中谷が井上に勝てば、次の挑戦者として立候補。あるいは、中谷が負けても、井上が転級すれば、いずれ中谷がスーパーバンタム級で世界王者に返り咲くことは十分に予想されるため、今から狙いをつけているのだろう。
　だが、地に落ちた評価を10月25日の京之介戦から盛り返していかなければ、もうカシメロに未来はない。
「ネリとやりたい。自信は100％ある。米国にいた時、ネリとは一緒にトレーニングをしていて互いに『やろう』という話をしていた」
　カシメロは早くもネリに狙いを定めた。
　果たして問題児が再びモンスターの目に留まるようなことはあるのだろうか。
　現在WBO世界スーパーバンタム級6位、IBF同11位にランキングされているカシメロは、世界のトップ戦線での生き残りをかけて京之介戦に挑む。日本に留まりトレーニングを続ける予定だという。