
ネリが悪童復活?!井上尚弥に「今度こそ勝てる」と言いつつ「日本では嫌」と条件をつけ来年5月に「中谷は井上に勝つ」と予想したものの弱い根拠にアレッ?!
――アウエーの日本で井上と対戦したから負けたと言うのか?
そう聞くと、それは素直に否定して、潔く敗戦を認めた。
「負けた理由は、コンディション作りや日本でやったからではない。
井上が強かった。彼は偉大なチャンピオン。単純に私の実力が足らなかったから負けたんだ」
だが「リベンジをするなら、前回と同じ条件でやるんじゃなくて、こっちが有利な条件でやりたい」と強調した。
井上からダウンを奪ったとはいえ、内容的に完敗した井上vsネリの再戦に現在のところ興行的な妙味はない。井上は、元5階級制覇王者のノニト・ドネア(フィリピン)と2度戦ったが、再戦までに3年の月日が必要で、しかも、ドネアはWBCのベルトを奪って挑戦資格を得た。
ネリが、井上との再戦を実現するためには、まずフェザー級の王者になっておくことが必須条件となる。
現在はWBOのフェザー級1位。長身の異色の王者として知られるラファエル・エスピノサ(メキシコ)が王者で、ネリが指名挑戦権を持つが「いまのところ話はない」という。
ネリは「メキシコ人同士のタイトルマッチは、長らく世界をにぎわしてきた人気のカード。実現したいとは思っているけど」としたものの「今のところエスピノサに興味はない」とエスピノサのベルトへの挑戦に興味を示さなかった。
「まずフェザー級に適用する必要がある。今目標とするライバルではない。キャリアを積み、チャンピオンになれる時がくればやってみたい」というのが理由。
現状のパワーでは、さばかれて、終わりになると、冷静に判断しているのだろう。
そのエスピノサは、5月のラスベガスで井上と競演。モンスターとの対戦を訴えた。エスピノサは、11月に元IBF世界同級王者のルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)との防衛戦が報道されている。
ネリは「SAIKOU×LUSH」と5試合の契約を結んでいる。
亀田氏は「ネリが望む舞台はすべて用意したい。ただまず今のネリの実力とレベルを見ないことにはわからない」と慎重な姿勢を示した。
いずれにしろまずキルギスで格下のタイ人を相手にインパクトを残さなければ何も物語は始まらないだろう。