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平岡アンディがWBA世界スーパーライト級王者に米国マイアミで初挑戦
平岡アンディがWBA世界スーパーライト級王者に米国マイアミで初挑戦

平岡アンディが33年ぶり4人目の歴史的偉業に挑む…「快挙を成し遂げたい」11.14米国マイアミでガーボンダvsポール異色マッチの“セミセミ”でWBA世界Sライト級王者ラッセルに挑戦

 

 会見の冒頭で大橋会長が平岡との出会いの話をした。
 平岡は子供の頃「泣き虫アンディ君」としてTBS系列で放送されたバラエティー番組「さんまのスーパーからくりTV」に出演していた。
 大橋会長にはそのボクシング少年の姿が印象に残っていて「よくここまできた。この階級で米国で勝てば人生が変わる」と期待を寄せた。 
 平岡も「さんまさんとは10何年会っていないが、勝って報告をしたい」という。
 平岡は、当初花形ジムに入門していたが、元WBA世界フライ級王者の花形進会長から、「うちで上へいくのは難しい。もっと大きなジムへ移ったほうがいいのでは」とのアドバイスをもらい、米国修行を経て大橋ジムへ移籍した。そこから10年。日本、WBOアジアパシフィック同級王者に、24戦(19KO)無敗のキャリアを積み上げ、ついに世界戦チャンスをつかんだ。
 王者ラッセルとは約10年前に米コロラドスプリングズの五輪のトレーニングセンターで会ったことがある。兄が元WBC世界フェザー級王者でラッセル3兄弟として有名で、リオ五輪代表として練習中のラッセルは、写真撮影にも応じてくれて「とても親切でその彼と試合をするのはどこか感慨深い」という。
 18勝(17KO)1敗と高いKO率を誇るサウスポーのラッセルは佐々木尽を倒したノーマンクラスの一流王者だ。1敗は昨年6月にラスベガスでWBC世界同級暫定王者決定で9位のアルベルト・プエジョ(米国)と対戦し僅差の1-2判定で敗れたもの。平岡も「好戦的なファイター」と警戒するが、ジャブにスピードがあり、とにかく前へプレスをかけてきて手数が多くフックや左ストレートに一発KOの威力を秘める。
 平岡は勝利のポイントを「12ラウンド動き続けること」とした。
「動き続けることができれば勝てる。12ラウンド以上動けるような状態を作っている」
 平岡がラッセルより上回っているのは、7センチ差ある身長1m82の体格差、リーチ、そしてステップワーク。ラッセルは、いかんせん体が小さい。平岡がさばきながらポイントアウトしていくのが理想的な展開で、「技術もそう。スピード、スタミナ、パンチ力…のすべてを総合力で上回れる。それだけの練習をしている」と豪語した。
 階級は違うがスーパーバンタム級の4団体統一王者の井上尚弥が「勝ちに徹して」判定勝利したムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)戦からもヒントを得た。
「ハラハラドキドキして照らし合わせて見ていた」
 ラッセル戦では一発をもらうと致命傷になる。被弾をケアしたモンスターの戦いは参考になった。

 

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