
大谷翔平は本当に大丈夫なのか…敵名将は秘策を抱き、不発に封じ込んでいる平均160キロ右腕は「彼は凄い才能だがオレだって同じメジャーの舞台に立っている」とメラメラ
いよいよ日本時間今日1日から2戦先勝3戦制のワイルドカードシリーズがスタート。ドジャースは本拠地でワイルドカード3位のレッズを迎え討つ。今季5勝1敗と相性のいい相手だが、監督はレッドソックス時代に2度世界一となった名将のテリー・フランコーナ―氏(66)だ。大谷翔平(31)の対策を「それは言えない」と胸に秘め、通算打率.143で不発に封じ込んでいる先発のハンター・グリーン(26)は「オレだって同じメジャーの舞台に立っている」とのプライドをチラつかせた。大谷は1、2戦は「1番・DH」で出場予定で、第3戦までもつれ込んだ場合に先発予定となっている。大谷は天敵のレッズ戦で打てるのか。
大谷は今季レッズ戦ではゼロ本塁打
戦前の予想はドジャースが絶対有利。ブックメーカーの英大手「ウィリアムヒル」の直前オッズは、ドジャースのシリーズ勝利が1.4倍、レッズが同3倍となっている。今季の対戦成績はドジャースの5勝1敗で、8月の3連戦は、ドジャースが本拠地で3タテしているのだから、その予想も無理はない。
レッズは投高打低のチーム。打線の目玉はメジャー屈指の“快足”を持ち、しかも今季22本塁打の長打力を兼ね備えたオールスター2度出場の23歳、エリー・デラクルーズだけと苦しいが、チーム防御率は、3.86で、ドジャース打線が沈黙した場合、どう試合が転ぶかわからない。
しかもレッズを率いるのは名将のフランコーナ―監督だ。
レッドソックス監督時代の2004年に「バンビーノの呪い」を解く、86年ぶりの世界一をチームもたらし、3年後に2度目の世界一を獲得した。インディアンズでも10年間指揮をとり、2016年にはワールドシリーズに進出させた。ポストシーズン出場は、今回が13度目で、プレーオフでの通算44勝は歴代7位。最優秀監督賞を3度受賞している、その名将は、今季からレッズの監督に就任した。ロサンゼルスタイムズ紙は「ティトマジック」として警戒している。
「9月5日の時点でレッズは勝率5割を切っていて、ワイルドカードを争うメッツとのゲーム差は6あり、死に体のように見えた。だが、その後21試合で13勝を挙げて終盤は8勝3敗で締めくくり、チームはプレーオフ進出を決めた。すべてはこのベテラン監督の指導に従ったからだ」
そのフランコーナ―監督が、スポーツネットLAなど複数の映像メディアが伝えた前日会見の中で、ドジャース打線のキーマンの大谷について注目発言を行った。
大谷をどう封じるか?と聞かれ、「それは言えない。あなたが彼に教えるから(笑))」と答えて会見場を爆笑に包んだ。
本音は明かさず、こう続けた。
「わかっていると思うが、とにかく彼に腕を伸ばさせたくない(フルスイング)。一度でもミスをすれば、とんでもなく遠くまでボールを運ばれてしまう。本当に遠くまでね。足も肩も凄い。最高峰の一人。世代を代表する選手だ」
そう称えながらも指揮官が秘策を持っていることは間違いない。
大谷は今季対レッズで6試合、29打席立って、ヒットはわずか3本の打率.120、0本塁打、4打点、7三振、出塁率.241と抑え込まれている。29球団で4試合以上対戦して本塁打ゼロはレッズだけだ。天敵のチームと言っていい。