
「ショウヘイは大舞台で別次元の才能を披露するためド軍と契約した」大谷のWCS初戦の驚愕2発にロバーツ監督、スネル、ベッツ、テオスカー、エドマンらから絶賛の嵐…「彼は唯一無二だ」
さらに6回だ。二死一塁から3番手のコナー・フィリップスが投じた甘いスライダーを見逃さない。今度は右中間スタンドの最上段まで飛び込む特大の2ラン。8-0とリードを広げて、短期決戦で重要な初戦の勝利を決定的なものにした。
「あの球は比較的甘めだったが、ランナーのいる場面で大きい追加点になった」
MLB公式サイトによると、打球速度は113.5マイル(約182.6キロ)、飛距離は454フィート(約138.4メートル)で、これはドジャースのポストシーズンでの最長本塁打となった。
10-5の快勝にチームメイトからは大谷への称賛が相次いだ。
MLBネットワークのフィールド上の試合後インタビューによると7回を2失点で投げ切り先発の役目を果たしたスネルは「先頭打者アーチで始められるのは、最高のスタートだった。彼は唯一無二だ。それは、みんなわかっているし、私がこれまで見てきた中で一番のプレーヤーだ。彼が同じチームにいてくれて、本当に嬉しい」と称えた。
大谷が本塁打を放った際に、ひまわりの種シャワーで祝福するのが恒例のT・ヘルナンデスも、2打席連続アーチを放った。彼もまた大谷賛歌をこう続けた。
「大谷は大谷だ。あれくらい当たり前。彼ならそれ以上のことができる。できれば、これを明日も続けて欲しい。そうすれば僕らも勝ち続けられる。彼がいるのは心強い。打つだけじゃなく、今年は投げることもできるからね」
映像メディア「ドジャーブルー」によると、試合後のロッカーで、2安打を放ったチームリーダーの一人、ムーキー・ベッツも大谷の2発をこう絶賛している。
「ショウヘイが先頭打者として口火を切り、チームに勢いを与えてくれた。素晴らしい存在。もはやショウヘイについては言葉がみつからない」
足首の故障があるにもかかわらず「6番・二塁」で先発出場し、貴重な一発を放ったエドマンも大谷について触れ、「口火を切ったのはショウヘイ。弾丸ホームランだった。チーム内で試合の序盤で主導権を握り、我々の存在を示す必要があるという話をしていたんだ。彼は昨年も(ポストシーズンで)重要なホームランを打った。2本目は私が今まで見た中で最も飛距離の出たホームランだった。見ていて楽しい」と熱く語った。
大谷は世界一となった昨年のポストシーズンで3本塁打を放ち、パドレスとのディビジョンシリーズの初戦でも価値ある同点3ランを放っている。
MLB公式サイトによると、スネルをリードしたベン・ロートベットは、「しょっちゅう起こることだから、ありがたみを忘れがちになるのはおかしなことだけど、実際そうなんだ。誰かがヒットを打ったときのように、つい拍手してしまう感じだよ」との表現で、大舞台で2本塁打を放つ大谷の凄さを伝えた。