
「皆がロバーツ監督を解任せよと叫んでいる」大谷2発でWCS初戦圧勝も8回に救援陣炎上“アタフタ”に米メディアやSNSから非難の声…「世界一連覇に届かないように見えた」
地元のロサンゼルスタイムズ紙は、「ドジャースはこれだけ頼りないブルペン陣でワールドシリーズに勝てるのか」との見出しを取った記事を掲載。
「ブルペン陣はかぼちゃから素晴らしい馬車へと魔法のような変貌を遂げなかった。打線が5本塁打を放ち、ブレイク・スネルが7回を投げ切った夜にリリーフ陣は、レギュラーシーズンの直近の3カ月間と同じようなひどい状態が続いた。ドジャースはワールドシリーズ連覇へ1勝近づいたことにはなるが、火だるまのリリーフ投手3人が8点リードの試合でセーブシチュエーションを作り上げそうになった8回のショッキングな30分間によって、その最終目標が突如とても届かないところにあるように見えた」
そう厳しい見解を伝えた。
同紙によると、アンドリュー・フリードマン編成本部長は、「タレント(才能)の問題ではない。苦闘してきた選手たちが突如、好調を見出してきたことを何度も何度も目にしてきた」と、ブルペン陣の改善に期待していたそうだが、「それは第1戦では起きなかった」と問題視した。
「重要な場面の登板メンバーから消去されたリリーフ投手が確実にいた。エンリケスへの疑念は確信となり、ドライヤーが試合後半のオプションとなるとの希望的考えはへこまされた。ベシアは登板過多になっているようだった。レギュラーシーズンでキャリア最多の68試合で投げたベシアはわずかワンアウトしか奪えなかった」
ロバーツ監督はブルペン問題を解決するため終盤の2試合で佐々木朗希をリリーフテストし、レギュラーシーズンでローテーを務めたエメット・シーハン、タイラー・グラスノーをブルペンに待機させていた。
「ハイ・リバレッジ(重要な局面)」でなかったため、起用はしなかったが、「明日は2人とも登板可能だ」と、2人の投入でブルペンへの不安を払拭する考えであることを明かした。
だが、同紙は「グラスノーが最後にリリーフ起用されたのは2018年。ポストシーズンでブルペンから登板したことは一度もない。シーハンはキャリア28登板でリリーフ登板は5試合のみ。キャリア通算で1セーブのみで、大勝の試合で4イニングを投げた試合だった」と、その秘策が、絶対ではないことを指摘した。
また米サイト「ドジャーウェイ」も、「ドジャースにとって頭の痛い問題は8回に現れた。大量リードにもかかわらず、ロバーツ監督は、タナー・スコットやトライネンではなく後半で信頼できる数少ない投手とされるアベシアを起用した」と状況を説明。
「ファンがポストシーズンで嫌というほど見てきた問題は、この試合でも露呈した。勝利は勝利として喜べるものの、シーズンを通してこの先も不安を拭うことはできない」と問題視した。