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勝てばWCS突破のレッズ戦の9回を任された佐々木朗希が3人で締め吠える(写真:Creative 2/アフロ)
勝てばWCS突破のレッズ戦の9回を任された佐々木朗希が3人で締め吠える(写真:Creative 2/アフロ)

「めちゃクールだ。ロウキを相手にしたい打者なんてほとんどいないだろう」佐々木朗希の“衝撃3人斬り”WCS突破クローザーデビューに監督、フリーマン、ロハス、トライネンらから称賛相次ぐ

 

 そして佐々木はチームメイトの信頼を勝ち取った。
 佐々木は歓喜のシャンパンファイトで山本と互いにかけあって大騒ぎをしていた。そのビショ濡れの中で多くのチームメイトが「スポーツネットLA」のインタビューを受けていたが、佐々木への称賛の言葉が相次いだ。
 フレディ・フリーマンは「先発陣も良かったし、ロウキも完璧だった。2試合でいいことがたくさん起きた。フィラデルフィアへいくのが楽しみだ」と語り、山本が最後に作った7回二死一、二塁のピンチに救援登板して切り抜けたブレイク・トライネンもこう称賛した。
「衝撃的だったよ、最高だよ、まじで。健康で戻ってきてくれて嬉しいよ。彼は(1軍の投手陣に)戻るために必死にがんばってくれたんだ」
 その凄さを一番知るブルペン陣からの賛辞が続く。
 同じくルーキーのジャック・ドライヤーが「彼はスペシャルだ。自然発生的に始まったロウキコールを聞いたのは初めてだ。めちゃくちゃクールだった」と感動を伝えると、ジャスティン・ロブレスキーも「衝撃が走ったよ。彼が本領を発揮しているって感じでね。彼を相手にしたい打者なんてほとんどいないだろうから見ていて楽しいだけ」と続けた。
 熱く佐々木を語ったのは、足首に不安が残るトミー・エドマンに代わり、セカンドを守り4回に逆転タイムリーを放ったミゲル・ロハスだ。
「ロウキは『オレに投げさせろ』って感じだった。セカンドを守っていたが、彼がブルペンで動き回っているのが見えた。グローブにボールを叩きつけていた。1日中グローブをつけていて登板機会に備えているのがわかった。9回のあの場面でチームに自分が準備できていることを示して、ブルペンの流れを作ってくれたことは重要になる。みんながそれを拠り所にできる」
 佐々木はブルペンでジャンパーを脱ぎ、何度も入念な準備をしていた。ロハスはその姿を見逃していなかった。これこそがチームメイトからの信頼を勝ち取る姿なのだ。
 突如として救世主的な存在となった佐々木は淡々と言う。
「シーズンでチームの力になれなかった。シーズンは終わってしまったが、ポストシーズンがあるので残り試合に貢献できるように。それだけ」
 東地区優勝のフィリーズとのディビジョンシリーズは敵地フィラデルフィアで4日(日本時間5日)からスタートする。

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