
身内からもロバーツ監督に不満?!「準備が遅かったのでどうなるか予想がつかなかった」大谷翔平が時間を稼いで救った佐々木朗希の投入を迷う指揮官の“失態“「歴史的夜を台無しにしかけた」
前出の映像メディアによると試合後にロバーツ監督は、こう言い訳している。
「(大谷へのバントの構えの指令は)ロウキのために少しでも時間を稼ごうとしていた。相手は(8回に代打出場した)ソーサのところに(右打者の)ウイルソンを(守備から)使い、おそらく(左打者の)ケプラーに代打は出せないとわかっていた。なので(左腕の)ベシアを続投させるべきか、他の選択肢を考えるべきかを熟考していた。正直、あの場面で他の投手も起用できた。最終的にロウキを起用することを決めた。安心感を持って送り出した」
この説明も意味不明。リアルミュート、カステリアスと右打者2人に回ってくる打順にベシアの続投はないだろう。
しかも、ロバーツ監督は、7回から投入した先発ローテーのタイラー・グラスノーを9回に続投させるプランを持っていたという。
2018年以来となるリリーフ登板となったグラスノーは、回跨ぎした8回に二死満塁のピンチを招き、ロバーツ監督はベシアを投入して切り抜けたが「もっとクリーンなイニングであれば、間違いなく(9回にグラスノーの)続投を考えていた」というのだ。
これには米「スポーティングニュース」も「ロバーツ監督がフィリーズ戦での大谷翔平と佐々木朗希の歴史的な夜を台無しにしかけた」との見出しを取った記事を掲載して、そのプランに疑問を投げかけた。
「最終的にドジャースのファンはこの展開に満足しているが、その歴史的瞬間は危うく逃すところだった。もし8回にいくつかの結果が違っていれば、佐々木にとって記憶に残るセーブデビューは先送りになっていたかもしれない」
さらに同メディアは、「サンプルはまだ少ないものの、佐々木はブルペンからの登板でプレッシャーのかかる場面に強いことを示している。これまでのところ佐々木はリリーフで最も支配的な姿を見せている。それでもグラスノーがその特別な結末を奪ってしまうところだった」と、皮肉を込めた。
ロバーツ監督の継投ミスについては、レギュラーシーズンの終盤に何度も問題となり、SNSでは、「皆がロバーツを解任せよと叫んでいる」「彼には知的にチームを率いる能力がない」などと非難されていた。
ブレイク・スネルが、様子を見るためマウンドに来たロバーツ監督に降板拒否を伝える“造反劇”まであった。
敵地での1勝は大きいが、今後は、ベンチワークがあと2勝に迫ったディビジョンシリーズ突破の命運を握るのかもしれない。第2戦は日本時間明日7日に再びフィラデルフィアで行われる。