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ロバーツ監督が佐々木朗希を条件付きで「「Primary option(第1の選択肢)」と認めたことが賛否を呼ぶ(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
ロバーツ監督が佐々木朗希を条件付きで「「Primary option(第1の選択肢)」と認めたことが賛否を呼ぶ(写真:Imagn/ロイター/アフロ)

「また馬鹿馬鹿しいことを…」ド軍ロバーツ監督が佐々木朗希を「Primary option(第1の選択肢)」と認めるも「すべての9回を任せるのは無理」と条件付きだったことにSNSで賛否飛びかう

 それらのバッシングは、ロバーツ監督の目にも止まっているのだろう。負傷者リストから9月24日に復帰して以来、リリーフとして5試合に登板し、無失点を続けている佐々木の登板機会をどの程度に増やせるのか?という質問に、こう答えた。
「そこは非常に繊細なバランスだ。彼自身リリーフで投げ続けるのは初めての経験。チームはあと数週間、(ポストシーズンを)戦い抜くことを想定しているので、(佐々木の)体への負担やコンディションを考慮していかねばならない」
 佐々木は、5月9日(同10日)のダイヤモンドバックス戦を最後に右肩の「インピンジメント症候群」で負傷者リスト入りし、長期のリハビリを余儀なくされていた。完治したとはいえ、酷使すれば再発する危険性もあり、しかも日米を通じて初のリリーフでまだ5試合。ディビジョンシリーズの次には、7試合制のリーグチャンピオンシップシリーズ、ワールドシリーズと戦いが続く。ロバーツ監督はその長丁場の戦いの中で、いかに佐々木を含めたブルペンの陣容を整備するかに頭を悩めており、「このあたりの理解はなかなか外には伝わりにくい部分でもある」と、采配を批判したメディアやSNSの声にやんわり反論した。
 さらに米記者から「勝ちにいくことと同時に先を見据えてリリーバーの調子を上げていくことも重要ですね?」と問われると、理解者が現れたことが嬉しかったのか、「まさにそれがすべてだ」と、2度も繰り返した。
「5人の投手だけで、ポストシーズンを戦い抜いて優勝できるなら、誰もがそれを選びたいだろう。でも現実的には不可能だ。時と場合によって、ロスター全員を使い分け、最高のタイミングで投入する必要がある。結果がどうであれベストを尽くして、受け入れなければならない。それが、10月に13試合を勝ち抜くためのやり方なんだ。投手を起用していく中で、彼らがどう反応しどう対応するかを見ることができる。それが今後の判断に役立つんだ」
 ロバーツ監督はトライネンやベシアの起用の裏にある狙いを熱弁した。
 先発陣からエメット・シーハン、そしてまだ登板機会はないが、今季限りで引退する“レジェンド”クレイトン・カーショーをブルペンに加えた。タイラー・グラスノーは先発と中継ぎの両刀で起用しているが、やはり、トライネン、ベシア、アンソニー・バンダ、ジャック・ドライヤーに、まだ登板機会はないが今季チームで最多セーブ23をマークしたタナー・スコットらもタイミングをみて起用していかねば、ポストシーズンを乗り切れないと見ている。 

 だが、短期決戦の勝ちゲームで彼らのテスト登板をするほどの余裕はないはず。ただでさえ、シーズン終盤の救援防御率は5点台になるほどブルペンは崩壊したのだ。

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