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「最悪だ。クソっと思ったが、避けたことに説明がつかない」9回二死満塁で同点“死球”を避けたブリュワーズ4番打者チュラングが心境告白…SNSでは「最も臆病なプレー」と批判殺到

「一部のファンはチュラングが死球にならなかったことを批判した。死球なら同点となり、年間を通して不安定なドジャースのブルペンにさらにプレッシャーがかかるところだった。野球選手はリトルリーグ時代からキャリアを通じて、数百球、いや数千球に及ぶインコース攻めの球を避けてきた。プレッシャーのかかるプレーオフの場面で意図的に死球になるように脳を切り替えるのは言うほど簡単なことではない」と、理解を示しながらも、SNSでのいくつかの声を紹介した。
「チュラングはチームのために体を張る気がない。わかってないなあ」
「しっかりとボールに踏み込んでいれば同点だっただろう」
 当のチュラング本人も悔しさを隠せなかった。
 MLB公式サイトによると、チュラングは「もし俺がベンチから見ていれば、きっと心の中で『くそっ』って思っている。俺には分かっている。みんなも分かっている。でも、なぜそうしたのかは説明できない。ただ避けただけなんだ。それが現実ってもんだよ。仕方がない。次の球に切り替えるしかなかったんだ」と、困惑していた。
 チュラングは、その切り替えができず、三振に倒れてボールを前に飛ばすことができなかった。そのことについてもこう振り返っている。
「球がかなり高かったのは分かっている。でも彼のフォーシーム以外の球は、全部落ちていくんだ。高目のゾーンに来る、その変化球を狙っていたんだが、シンカーじゃなくフォーシームが来た。たまには振って外すこともあるさ」
 また「ミルウォーキー・ジャーナル・センチネル」は、チュラングの「最悪だね。でも、仕方がない。自然な反応として避けるしかなかった。どうしようもない。過去には戻れないからね」というコメントを紹介している。
 マーフィー監督はチュラングをかばった。
「あれ(死球に当たること)は簡単なことじゃない。野球選手は本能的にボールが向かってくると避けようとしてしまう。カーブのように曲がってくる球には余計そうだ。彼は直後に『当たれば良かった』と思ったかもしれないが、条件反射的な反応だから仕方がない。ああいう場面を今後、経験として学んでいくだろう」(米専門サイト「ドジャーブルー」の試合後会見映像より)
 失敗は自らのバットで取り返すしかない。
 リーグ優勝決定シリーズ第2戦は日本時間、本日15日の午前9時08分にプレーボールだ。

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