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阪神に1位指名されて会見に臨む創価大の立石正広
阪神に1位指名されて会見に臨む創価大の立石正広

阪神の藤川監督が引き当てた創価大の立石正広は「どこを守るんだ?問題」をバルセロナ五輪出場の母からの金言「上には上がいる。練習するしかない」を胸に乗り越える!

 近い将来の目標も、おぼろげながら描いている。走攻守のすべてを磨き上げていった先に、セ・リーグでは山田哲人(33、東京ヤクルト)が2018年に達成したのが最後になっているトリプルスリー(打率3割、30本、30盗塁以上)を見据えている。
「将来的には打撃面でのタイトル争いに、絡んでいけるような選手になれたら。山田選手を目標に、などと言えるような立場ではないですけど、ポジションも(内野で)かぶっていますし、ああいう選手になれたら本当に最高ですね」
 郁代さんだけなく父親の和広さんもバレーボール選手として活躍し、2人の姉も現役のバレーボール選手としてプレーしている。日本ハムや千葉ロッテ、巨人でプレーし、2023年から母校・創価大のヘッドコーチを務める高口隆行氏(42)は、立石の身体に受け継がれたバレーボールのDNAが野球でも脈打っていると言う。
「身体能力の高さという点では、他の選手と違うと感じていました。もっと言えば下半身から上半身、そしてバットへのパワーの伝え方が違いますよね」
 座右の銘を問われれば、迷わずに「恩返し」と答える。バレーボール一家の中で野球を希望した自分を認めてくれただけではない。プロの世界へ通じる能力を授けてくれた最愛の両親へ。そして、プロの世界で生き抜く上での「金言」を授けてくれた郁代さんへ。12人しかいないドラフト1位での阪神入団が最初の恩返しとなった。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

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