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角田裕毅はピットインの陣営のミスによるタイムロスが響きメキシコGPは11位に終わる(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
角田裕毅はピットインの陣営のミスによるタイムロスが響きメキシコGPは11位に終わる(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「確実に奪えたポイントを捨ててしまった」角田裕毅が陣営ミスによるピットインのタイムロスで11位に終わり悔しさにじませる…シート争いのハジャーとローソンを上回ったことだけが救い?!

 F1の今季第20戦となるメキシコGPの決勝が26日(日本時間27日)、首都メキシコシティのルマノス・ロドリゲス・サーキットで行われ、レッドブルの角田裕毅(25)は11位に終わって2戦連続の入賞を逃した。10番グリッドからスタートした角田は、9番手で迎えた37周目のタイヤ交換で約12秒も要する陣営のミスが響いて15番手まで後退。終盤に来季のシートを争うライバル、姉妹チーム・レーシングブルズの新人アイザック・ハジャー(21、フランス)を抜いて11番手に浮上するのが精いっぱいの結果に「確実に奪えたポイントを自分たちで捨ててしまった」と悔しさをにじませた。

 角田「一体何が起こったんだ?」

 まさかのミスが角田から入賞の可能性を奪った。
 ミディアムタイヤでスタートした角田は、37周目にピットインして最初にして唯一のタイヤ交換を行った。しかし、通常で2秒前後とされるピットストップに約12秒も要する陣営のまさかのミスが発生。新品のソフトタイヤを装着し、再びコースインしたときには15番手へ大きく後退してしまった。
 1000分の1秒を争う現代のF1レースで、10秒ものロスはまさに命取りになる。コースに復帰した後に無線を介して、担当レースエンジニアのリチャード・ウッド氏と交わされたやり取りに、角田の困惑と怒りが反映されていた。
 角田「一体何が起こったんだ。ちゃんと教えてくれよ」
 ウッド氏「私のもとには情報がまだ入っていない」
 角田「あなたにはピットウォールから見えるんじゃないのか」
 その後に徐々に順位を上げた角田は、64周目には来季のレッドブルのシートを争うライバルのハジャーをオーバーテイク。11番手に浮上したが、入賞圏内の10番手だったキック・ザウバーのガブリエル・ボルトレート(21、ブラジル)との差を詰められないまま1周4.304kmのコースを71周する決勝を終えた。
 7位入賞を果たした前戦の米国GPに続く入賞を逃した角田は、再び無線を介してウッド氏へやり場のない怒りをぶつけている。
 角田「今日は簡単にポイントを獲得できたはずだ」
 ウッド氏「裕毅、君のメッセージは了解した」
 F1公式サイトが伝えたフラッシュインタビューで、11位に終わった心境を問われた角田は淡々とした口調の中に悔しさをにじませている。
「今日は確実に奪えたポイントを自分捨ててしまった。でも、レースとはそういうものだと思っている。現時点でポジティブにとらえられるのは、ロングランのペースがかなり良かったこと。そこだけは収穫だ」
 前日の公式予選で2回目(Q2)の11番手で敗退した角田は、ウィリアムズのカルロス・サインツ(31、スペイン)が米国GPで5グリッド降格のペナルティを受けた関係で、決勝はひとつ繰り上がった10番グリッドからスタート。1周目でハジャー、さらにマクラーレンのオスカー・ピアストリ(24、豪州)を抜いて8番手へ浮上した。

 

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